兵庫県「揖保川」の流域で生産される大人気の手延そうめんが「揖保乃糸」だ。コンビニ、スーパー、ネット通販などなど、あらゆる所で見られる揖保乃糸は、そうめんの日本代表といっても過言ではない。

そんな揖保乃糸に、熟練工場が製造している『特級品』があるという。普通のグレードでも十分ウマいというのに、いったいどれほどウマいのだろうか? 食べ比べてみることにした。

・「揖保乃糸 お試しそうめんセット」

検証のために購入したのは、ジャパンギフト楽天市場店などで販売されている「揖保乃糸 お試しそうめんセット(税込1000円)」である。この商品は、赤帯の「上級」、紫帯の「縒り(より)つむぎ」、黒帯の「特級」という3種類の揖保乃糸が入ったものだ。

価格の順位としては、よく見かけるのが「上級」で3種の中で最も安価。次が「縒りつむぎ」で、最も高価なのが「特級」となる。なお、1束あたりの価格差をネットで調べてみたところ、「縒りつむぎ」が上級の5%程度、上級で15%程度高価であった。

・3人で同時に茹であげる

さあ、まずは茹であげだ。茹で加減を統一するために3つのコンロと鍋を用意し、3人で同時に茹であげることに。たっぷりのお湯で1分半茹でたら、お湯からあげ、水洗いをして完成である。

・見た目を比較

茹であがった3種の揖保乃糸を見比べると、「上級」が最も太く、「縒りつむぎ」はそれよりやや細め。そして「特級」が最も細く、透明感があってツヤツヤしている。すでに見た目だけでも想像以上の差だ

・味を比較

続いて食べ比べてみたところ、「上級」はほんのりと塩味が付いており歯切れが良く、「縒りつむぎ」は上級よりも舌触りが滑らかだ。そして気になる「特級」は……ツルツルモチモチしていて歯ごたえも喉ごしも抜群! これは、ウメェェェエエエーーー!!

その後、3人の記者でじっくり食べ比べたが、前述の通り味に関しては「上級」に塩味が付いているのみで大きな差は感じられず、食感については「特級」が最もツルツルモチモチしているという感想で全員一致した。

揖保乃糸「特級」は熟練工場が製造しているというだけあって、特別な食感が楽しめるそうめんだ。これから、ますますそうめんがウマくなる季節がやってくる。たまには気分を変えて「特級」を味わってみるのもいいかもしれない。

参考リンク:ジャパンギフト楽天市場店「揖保乃糸」
Report:K.ナガハシ
Photo:Rocketnews24.

▼「揖保乃糸 お試しそうめんセット」

▼赤帯「上級」

▼紫帯「縒り(より)つむぎ」

▼黒帯「特級」

▼3人で3つを同時に茹であげる

▼完成!

▼「上級」は太くて歯切れが良い

▼「縒りつむぎ」はやや細く舌触りがなめらか

▼「特級」は最も細くツルツルのモチモチ

▼「特級」ウメェェェエエエーーー!

▼ちなみにこちらは「特級」を1年間熟成させた「特級・ひね」

▼通常の「特級」よりもさらにコシが強かったぞ