海外ドラマシリーズでは、登場人物の設定やストーリーを変えて、「もしも……」の展開を描くエピソードを製作することがある。
まさに、そんな感じで映画『羊たちの沈黙』をロマコメ風に仕立てた動画が、かなり無理やり感満載でオモシロいので紹介したいと思う。ネット民からは、「それでもハンニバルの気味悪さは変わらない」といった声が挙がっているのだが、読者の皆様はどんな感想を抱くだろうか!?
・『羊たちの沈黙』ってどんな映画!?
トマス・ハリスの同名ベストセラー小説を映画化した本作の主人公は、FBIアカデミーの訓練生クラリス・スターリング。彼女は連続殺人犯バッファロー・ビルを捕えるべく、彼と面識があった殺人鬼ハンニバル・レクター博士の協力を得て、犯人の心理に迫るという任務を課せられる。
バッファロー・ビルの情報を提供する代わりに、レクター博士はクラリスの過去を語るよう要求し、こうして二人は恋愛感情にも似た絆を結ぶことになるのだが……というストーリー。
・ロマコメ風に仕立てた動画が無理やり感満載!!
本編には惨殺死体が次々に登場して、とにかくトーンが暗~くて重いのだが、そんな作品をロマコメ仕立ての予告編にしてしまったのは、映画製作者とファンのためのYouTubeページ「CineFix:シネフィックス」だ。
動画では、いかにもロマコメ作品の予告編といった感じのナレーションと音楽が使用され、『羊たちの沈黙』で登場人物が見せる数少ない笑顔がピックアップされている。
筆者はオリジナルを何度も見たことがあるので、どうしても無理矢理こじつけた感じを拭い去ることが出来なかったが、『羊たちの沈黙』を見たことがないという人は、それほど違和感を感じない可能性もありそうだ。
・ネットの声「ハンニバルの気味悪さは変わらない!」
ロマコメバージョンでは、クラリスがレクター博士に書類を渡す時に檻越しに二人の指と指が妖しく絡み合うシーンや、博士が彼女にウィンクするシーンも上手いこと盛り込まれている。
しかし、ネット民からは「ハンニバルの気味悪さは変わらない」といった感想が寄せられ、反応はイマイチな感じである。だが、それだけ編集でも変化のつけようがないほど、レクター博士演じるアンソニー・ホプキンスのなりきり度が凄まじかったという証ではないだろうか。
ちなみに、アンソニー・ホプキンスとクラリスを演じたジョディ・フォスターは、本作でアカデミー主演男優&女優賞を受賞している。二人の本気の演技をロマコメ仕立てにするには、やはり少し無理があったと言えそうだ。