ファミレス業界において、今や押しも押されぬ存在となった「ガスト」。もちろん企業努力の賜物であるが、我々お客の熱い支持も、その大きな一因であることは間違いない。しかし、そんなことも忘れてしまったのか、今回ガストはとんでもない暴挙に出た。

本日2017年4月21日からスタートした「ビーフカットステーキ」フェアにおいて、ガストはなんと客に肉を焼かせ始めたのである。言うまでもなく、レストランとは完成した料理を提供する場だ。一体、彼らは何を考えているのか? それを問いただすため、店へ突撃をかましてみた!

・ガスト初の客用コンロ

お昼前でまだ空席が目立つ都内某所のガスト。席へと案内された私は(あひるねこ)は、さっそく今日からスタートした「ビーフカットステーキ」の、肉増量メニュー『てんこ盛り(税抜1299円)』を注文した。すると、料理の前に小さめの専用コンロがテーブルへと運ばれてきたのだ。

ほほお、こいつを使って自分で焼けっちゅうんか? ガストさんもずいぶんと偉くなったもんやのぉ。続いて運ばれてきた鉄板には、ポテトとソース、そして軽く焼かれた状態のカットステーキがたっぷりと盛り付けられている。

・自分で焼き上げる

焼かれたといっても、赤みがだいぶ残っており、このままでは食べられない。まるで「あんたなんか、このくらいの焼き方で十分でしょ? フン!」とでも言われている気分だ。これをコンロで自分で焼き上げていく。

ジュ~~ッといい音を立てながら焼けていくステーキ。ステーキというよりは、厚めの焼肉のようである。ポテトをつまみながらその様子を眺めていると、「こっちは忙しいんだから、そのくらい自分で焼きなさいよね」というセリフが聞こえてきそうだ。しかし、何だろう。悪い気はしない。

・コンロで焼くメリット

適度に火が通ったら、ソースにつけていただく。うむ、肉は厚みがあり食べごたえ十分だ。ウマいウマい。この食べ方の最大のメリットは、常に焼きたてアツアツの最高の状態で食べられるという点だろう。「はぁ? 今頃気付いたの? 鈍いんだから……」という幻聴も聞こえるではないか。

・スゴいよガストさん

もし途中で火が消えてしまっても、店員さんが快く交換してくれるぞ。「ちょっと! あんた火が消えてるじゃない。しょうがないなー、今日だけだからね?」と、ここにきてデレだすガストさん。やりおる。完全にやりおる。こうして、最後までおいしく食べることが出来たのだった。

この「ビーフカットステーキ」フェアは、全国のガスト(一部店舗を除く)で本日からスタートだ。客に焼かせるとは何事か! と怒鳴り込むつもりだったのが、ガストさんの緩急自在なツンデレに翻弄される結果となったでござる。さあ、みんなもガストで肉を焼こうぜ!

参考リンク:ガスト「ビーフカットステーキ」
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼「カットステーキは下ごしらえで調味液に浸漬しています。中心までしっかりと加熱してから、お召し上がりください」

▼ジュ~~ッといい音を立てながら焼けていくステーキ

▼適度に火が通ったら、ソースにつけていただく

▼ポテト

▼ソースは醤油とガーリックから選べる

▼肉フェス開催中

▼全国のガスト(一部店舗を除く)で本日2017年4月21日からスタート