渋い大人は実にカッコいい。渋さの定義は人によって違うが、「ワビサビがわかる」ことも渋さの一条件ではなかろうか? そして日本人と最も親密な関係にあるワビサビ系のグルメが、茶道に代表されるお茶であろう。
今回の『グルメライター格付けチェック』は、緑茶でライター達の味覚テストを実施してみたぞ。果たして、ワビサビがわかるカッコいい大人ライターは誰なのか? 過去最高となる9名が参加した「緑茶編」をどうぞご覧あれ。
・高い方を当てる
まずはルールを説明しよう。ライター達が見分けるのは、あくまで「高い / 安い」であり「ウマい / まずい」ではない。目隠しした状態で1度だけ試食し、高い方を当てるというシンプルなルールである。外すと誰とも口を利きたくなくなる企画、それが『グルメライター格付けチェック』だ。
今回用意した高級食材は、伊勢丹で購入した「玉露 遥香」で、価格は200ml入りで税込500円である。飲む直前に茶葉と水をシェイクする未来型のお茶で、12年連続農林水産大臣賞を受賞しているセレブ緑茶の代表格だ。
対するは、日本コカ・コーラの「綾鷹」で、価格は525ml入り税込129円であった。重量を考慮すると、約10倍の価格差があることになるが、果たしてライター達は味の違いを見分けることが出来るのだろうか?
今回は初参戦の原田たかしを含む、過去最多の9名が挑戦! ライター達のジャッジは以下の通りである!!
・P.K.サンジュン(通算成績13勝3敗)の答え:A
「飲んだ瞬間、Bはいつものって感じがした。通常運転かな? Aも正直、お茶屋さんで飲むくらいの高級感は感じなかったが、それでもBがいつもの過ぎた。まあこれはAでしょう。もらった」
・中澤星児(通算成績12勝4敗)の答え:A
「ふむ……なるほど。Aの方が渋みがあり風味もある。Bは水っぽい感じがした。以前、玉露を飲んだことがあるんですが、Aはそれに近い。Bはスッと飲めた。つまりAが伊勢丹じゃないでしょうか」
・和才雄一郎(通算成績11勝4敗)の答え:A
「Aは抹茶系の香りがフワッとし、味も濃厚。Bは味が薄く水っぽい感じがした。いつも飲んでいるのは確実にBですね。よって答えはAです」
・Yoshio(通算成績7勝4敗)の答え:A
「むむ、Aは美味しいな……。Aは抹茶の粉末を感じた、京都が見えちゃったよね。Bは工場で作った味がした。マズくはないけど一般的、逆にゴクゴクいけるけどね。これはAでしょう、自信あるな」
・GO羽鳥(通算成績10勝6敗)の答え:B
「Aは強烈なお茶の香りがした。Bは香りがしない。味はAがガッツリ、Bはただスーッと入っていった。違いはあるけど、上品な方が高い気がするからBが正解のハズ」
・佐藤英典(通算成績9勝7敗)の答え:B
「ああ……。これは難しいなぁー。Aはお茶の香りが強いし、旨味もあった。ただし、取って付けた感じもした。Bは薄い気もしたが、苦みに深さがあったような……。より上品な方、答えはBです」
・りょう(通算成績7勝7敗)の答え:A
「Aは急須で入れた感じがした。香りが豊かですね。口に入れた瞬間に、庭園が広がりました。Bはスッキリしすぎている感じがする。Aと比べると薄いし苦みもない。悩むけどAでお願いします」
・あひるねこ(通算成績0勝1敗)の答え:A
「えええ……全然わからねえ。うーん、Aの方が滑らかな感じ、Bは若干角がある感じ。イメージで言うと、Aが丸、Bが四角って感じでしょうか。どっちもウマいけど……答えはAで」
・原田たかし(初参戦)の答え:A
「わかりました。Aの方は舌触りがよく、お茶本来のウマさが伝わってきましたね。Bはいつも飲んでいるお茶という感じ。Bの方が飲み慣れてはいるけど、純粋に美味しいのはAかと。答えはAです」
整理するとAは7人、Bが2人と答えが割れた。個人的には簡単なお題……サービス問題とさえ思ったが、調理師免許を所持するGO羽鳥はBと答えている……。果たして正解はどちらなのか!
AなのかBなのか!!!!!!!!!!
どちらが10倍高いお茶なのか!!!!!!!!!!
正解は……!!!!!!!!!!!
A!!!!!!!!! Aが正解!!!!!!!! でしょでしょ! というか、間違えた2人はどうかしている!! Bがマズいわけではないけど、明らかに違いがあったでしょうよ! 両名とも「裏をかきすぎた」と言い訳していたが、グルメライターたるものこれくらいはわからないとヤバいッスよォォォオオオ!!
というわけで今回は、9名中7名が正解であった。過去に1戦だけ参加し、不正解だったあひるねこが最下位となったが巻き返しはあるのだろうか? 第18回大会は難問と予想される「食パン編」を予定しているぞ!
Report:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.
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▼正解発表の瞬間。
▼敗者2名に追い打ちをかける中澤。
▼正解で1勝0敗、正解率100%の原田たかし。「Aはお茶本来のウマさが伝わってきた」
▼正解で14勝3敗、正解率82.3%のP.K.サンジュン。「Aも超高級な感じはしないけど、Bがいつものすぎた」
▼正解で13勝4敗、正解率76.4%の中澤星児。「Aは昔飲んだ玉露に近い」
▼正解で12勝4敗、正解率75%の和才雄一郎。「Bは水っぽい感じがした」
▼正解で8勝4敗、正解率66.7%のYoshio。「Aを飲んだ瞬間、京都が見えた」
▼不正解で10勝7敗、正解率58.8%のGO羽鳥。「Bの方が上品だった」
▼正解で8勝7敗、正解率53.3%のりょう。「Aは急須で入れた感じがした」
▼不正解で9勝8敗、正解率52.9%の佐藤英典。「Aは濃すぎてわざとらしい感じがした」
▼正解で1勝1敗、正解率50%のあひるねこ。「Aは滑らか、Bは角があった」
▼順位に変動があった17回大会。次回は「食パン編」を予定しているぞ!