外食産業が発明したメニューのなかで、もっとも革新的なもののひとつに「チーズインハンバーグ」があると思う。今でこそ当たり前だが、「ハンバーグの中にチーズを詰めよう!」、そう考えた人はノーベル賞ものであると私(佐藤)は考える。
「チーズと肉の組み合わせにハズレなし」、そう昔の人たちは言ったとか言わないとか、定かではないのだが、チーズと肉の相性は素晴らしい。その魅力を存分に体感できる、すき家の裏メニューがある。それは “チーズの肉下” と呼ばれる注文方法だ。
・チーズ牛丼のチーズを……
この注文方法は、ネットでひそかに話題になっているものだ。すき家の『とろ~り3種のチーズ牛丼』(並盛490円)をオーダーする時に、「チーズを肉下でお願いします」と言うだけ。
イートイン・テイクアウト共に注文可能だ。提供された丼の中を覗いてみるといい。一見普通の牛丼だが、肉のその下に、とろ~りと溶けたチーズの様子を見ることができるだろう。非常に官能的ではないか!
・旨味とコクが一体化!
通常のチーズ牛丼でも、肉の旨さとチーズのコクを味わえるが、チーズがよそよそしいというか、別モノのような感じがしてしまう。しかし、チーズ肉下の場合は、肉・チーズ・ご飯が完全に一体と化す! 旨味とコクが混ざり合って、美味しさが推定2.5倍上昇するのだ。まさしく禁断の味ッ!!
さらにいえば、ご飯とチーズの関係も良好である。牛丼のつゆを吸ったチーズが、ご飯と重なりあって、ドリアのような感触を醸す。これほどまでに隙のない食べ方が、いままであっただろうか? チーズインハンバーグの発明に匹敵する革命だ。
いまだチーズ肉下を知らない人は、大至急試して欲しい。後戻りできないウマさだぞ……。
参考リンク:Twitter #チーズ肉下
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24