諸君、この世界は金がすべてだ。……いきなり絶望的な気分になる斬新な書き出しで始めてみたが、これはある意味では真実である。結局金さえ払えばウマいものが食べられるんだよ。お偉いさんなんて、いいもん食ってんじゃねーの? なんてことを思ったり。

気を取り直して、ここで私(あひるねこ)がインターネッツで発見したとある情報をお教えしよう。なんと、大使館総料理長が手がけた料理がたった1000円で食べられる店があるらしいのだ。何だそのパワーワードは。ならば、ロケットニュースの大使として私が訪問しようではないか!

・正装で訪問

でも大使館ってあれでしょ? 要人が訪れたりする場所でしょ? それで談笑しながら会食とかするんでしょ? ヤバイくらい縁がないことだけは確かだ。失礼がないよう靴下をユニクロ製の新品に取りかえた私は、お店があるという東京・大塚へと公用車である山手線で向かった。

・シンガポール料理

JR大塚駅から徒歩で数分の場所にあるのが、目的地の「シンガポールダイニング momochacha(モモチャチャ)」だ。名前の通り、こちらはシンガポール料理のお店である。大使館的な堅苦しさは皆無で、むしろ地元に根ざしたカジュアルな雰囲気で入りやすい。

・謎の激安設定

あの与沢翼さんも住んでいた、世界の富豪が集まる国・シンガポール。その大使館総料理長を務めたシェフがいるお店のランチのお値段とは? 発表しよう……1000円である。もっと正確に言おう。980円である。え、なんか “0” 少なくね!? よくわからんが、たぶん安すぎだろそれ!

・定番・海南鶏飯

招かれてないけどロケットニュースから来ましたー、と入店しさっそく料理を注文。シンガポール料理といったら、やはり『海南鶏飯(ハイナンジーファン)』だろう。というわけでそちらをお願いした。程なくして届いた皿には、海南チキン、チキンライス、サラダ。そして3種類のソースが付いている。

・チキンはヘルシー

チキンは蒸し・揚げ・蒸し揚げハーフの中から選べるぞ。本来なら蒸しが正解だが、ここは大使として揚げも頼んでおかなければなるまい。このチキンをお好みでソースにつけて食べると……いや~ウマいね! 特に蒸しは骨ごと調理されており、脂っぽさはゼロで肉はホロッとしている。コレだよコレ!! 

・シンガポールのあの味

チキンスープで炊かれたチキンライスは、あぁこの香り。口に入れた瞬間、数年前に旅行で行ったシンガポールを思い出した。本場感を大事にしつつも、全体的に日本人好みの味に仕上がっており、そのバランスが絶妙である。技あり! だな。

・アジアンなデザート

大使として、せっかくだからデザートもいっとく? そこでお店の名前でもある『モモチャチャ(税込480円)』も注文。ココナッツミルクにフルーツや豆、サツマイモ(!)などが入っていて、超アジア~ンなデザートだ。サッパリとした甘さで、これは女性にオススメだぞ。

・キミも大使になろうぜ

大使としての仕事をまっとうした私は、再び公用車・山手線で帰途についた。このように高いお金を払わずとも、たった1000円で大使の気分になれる……かはあなた次第だが、骨の髄までシンガポールを味わえるのはとても嬉しい。ぜひ私を見習い、正装で訪れてほしい。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 シンガポールダイニング momochacha(モモチャチャ)
住所 東京都豊島区南大塚3-34-4 櫻ビル1F
時間 11:30~14:30(ランチ、平日のみ)、17:30~22:30(日・祝は17:30~21:30)
休日 月曜日

Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼海南鶏飯(税込1080円)は、ランチだと980円

▼3種類のソースが付いている

▼スープも

▼モモチャチャ(税抜480円)