未だに絶えない、政治や宗教への思想の違いによって起こる紛争……。そして、その紛争によって他国に逃れる “難民” の数は、ここ数年増加傾向にあるという。
アメリカ在住の女性が、「テントに変形するジャケット」などの難民に役立つ超高機能ジャケットを続々と開発・発表して話題となっている。今回はそのジャケットの詳細を動画と共にお伝えしたい。
・難民が活用できるジャケットを考案
テントに変形するジャケットを考案したのは、ニューヨークで服飾デザインを学んだ アンジェラ・ルナ(Angela Luna)さんだ。彼女は学校の卒業制作で「人道支援に役立つデザインを考えたい」と思い立ち、難民が活用できるジャケットを考案したのだという。
・ジャケットがテントに早変わり
さっそく彼女が公開した動画を確認してみると……ダボっとしたゆったりめのジャケットを床に広げ、別途用意された細い棒を通すと──な、なんと、テントに早変わり! ジャケットだったことは全くわからないほど完成度が高いぞ!!
また、ルナさんは自身でブランド「Adiff」を立ち上げ、救命胴着付きジャケットや寝袋に変形するジャケットのほか、暗闇の中でも見えやすいリバーシブル反射ジャケットなど、過酷な環境で生きる難民を守るジャケットを続々と発表している。
・200ドルから400ドルを予定
ちなみに2017年3月3日現在、クラウドファンディングサイトKickstarterで、前述のリバーシブル反射ジャケットの資金を募集中。すでに目標額は達成済だ。さらに公式サイトでは、テントジャケットのリリース情報の配信登録も受け付けている。
なお、テントジャケットの気になるお値段だが、200ドル(約2万3000円)から400ドル(約4万6000円)を予定しており、需要に応じて今後の展開を決定していくとのこと。興味のある方は、公式サイトで詳細を確認してみてはいかがだろうか。
参照元:YouTube、ADIFF「MULTIPURPOSE」
執筆:K.ナガハシ