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普段から数多くの人で賑わっている東京・池袋。特に、街のランドマーク「サンシャイン60」は、水族館やプラネタリウムなどのレジャー施設が入居していて、若者や家族連れからも人気の場所だ。ところが、そんな池袋にも恐ろしい心霊スポットが存在する。

まことしやかに語り継がれる怪談・都市伝説の数々……そんな激ヤバスポットに潜入する「心霊スポット検証」。今回は、巣鴨拘置所の処刑場跡地に建設された『東池袋中央公園』である。さまざまな怪奇現象の噂を聞きつけ、現場へ足を運んでみた。

・慰霊碑の周辺に

東池袋中央公園は、1979年に巣鴨拘置所だった跡地に建設されたこの公園。東条英機をはじめ、多くの軍人が絞首刑されたこの場所には慰霊碑があり、その周辺で人魂や軍服を着た男性の幽霊が現れるという。ネットでは「深夜0時がヤバい」との噂も。浮かばれない戦没者がさまよっているのだろうか……。

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・サンシャイン60のそば

ともかく、午前0時に公園に向かう。場所は池袋駅東口から徒歩15分ほど。こんな深夜でも、サンシャイン60通りはまだ多くの人であふれている。さすが池袋! ……だが、現場へ近づくにつれ徐々に消えていく人影。雰囲気が出てきたな。

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交通量が激しい首都高速5号線が通る交差点に到着。見上げると、天高くそびえ立つサンシャイン60が見えた。東池袋中央公園はこのビルのそばにあるそうで、徐々に緊張感が高まってくる。いったい公園はどんな様子なのか?

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交差点を渡り、サンシャイン60の真下まで来た。さすがにこの時間に開店しているお店はなく、静寂に包まれている。たまに「コツコツ」とどこからか足音が聞こえてくるが、辺りを見渡しても誰もいない。きっと警備員さんだろう……恐怖を紛らわすため、そう思うことにして先へ進む。

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しばらく探索していると、うっそうとした木々が見えてきた。どうやら東池袋中央公園に到着したようである。深夜の公園に来る度、いつも思うのだが、闇を照らす街灯の明かりが逆に怖さを助長するようだ。そして、先ほどから背中が寒い。体が得体の知れない何かを察知しているのだろうか!?

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・背後から不気味な音

公園に一歩ずつ足を踏み入れてみる。ベンチがあるだけの小さな空間だが、ここで多くの軍人が処刑された……そう頭に浮かんだ瞬間、あるものが目に飛び込んできた。

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人の形を思わせる影が描かれた貼り紙。すでにボロボロだが、よく見ると「OFFTONE」と書いてある。これは一体? 何だか不安な気持ちにさせる貼り紙を横目に、さらに探索を続けると……

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うす暗~い中、こんもりした何かが見えてきた。あ、あれはひょっとして……

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やっぱり慰霊碑だった。暗くて見えづらいが「永久平和を願って」と刻まれており、花や国旗が手向けられている。辺りは相変わらず静かで「キーン」と耳鳴りがするほどだ。だが、写真を撮って帰ろうとした、次の瞬間!

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「ゴトッ!」と背後で何かが倒れ落ちたような重い音が響いた! 急いで振り返ったが、それらしい人影はない。寒気が全身に広がり、何だか頭痛までしてきた。怖い! 恐怖のあまりカメラを持つ手が震えてくる。ヒィーーー!!

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何者かがいる。一刻も早く逃げ出したかったが、今ならきっと幽霊を撮影できるに違いない! 正気でないのは分かっているが、勇気をふり絞ってカメラのシャッターを押す。幽霊よ、カメラの前にその姿を現してくれ!!

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だが、いくら慰霊碑の周辺を撮影しても、幽霊らしきものは映らなかった……。では、あの音の正体は一体?

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・調べてみた結果

後日、この公園について豊島区役所に問い合わせたところ、気になる情報を入手した。なんと絞首台は北西部にあったそうで、私が不気味な音を聞いた地点と重なるのである! つまり、あれは絞首台から死刑囚が落ちる時の音だったのかもしれない……。

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なお、昼間とは全く雰囲気が異なる東池袋中央公園は、心霊スポットとしてかなりの恐怖を与えてくれる。ドキドキ感は5段階評価で星4つ! 機会があれば、いつか再検証してみよう思う。

参考リンク:豊島区公式ホールページ
Report:心霊スポット評論家・りょう
Photo:RocketNews24.

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▼慰霊碑の裏には由来が刻まれていた
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