肉・肉・肉ぅぅぅぅぅぅうううんぬ! 肉はパワーの源だ。気分が沈んでいる時も、なんだか体がダルイ時も、肉を食べれば万事解決。自分の内から湧き出す炎に、悩みなんて消し飛んでしまうだろう。
だが、肉は高い。ステーキレベルの肉塊を食べようと思ったら、安くとも1000円以上はするのが相場である。そんな中、680円でガッツリ肉を食べられる店を発見した。その名も『豊しま』……そば屋である!
・何の変哲もない立ちそば屋
JR飯田橋駅を見守るようにたたずむ駅近のこのそば屋。軒下に立ち食いのカウンターがあるのみのその外観は、まさに立ちそば屋と呼ぶにふさわしい。青い軒にも、白い看板にも「肉そば」の文字が躍る。
藍色ののれんをくぐると、そこは昭和のような雰囲気。真っ青な厨房に手書きでメニューが書かれている。そのメニューの中でも、ひときわ主張が強いのが「元祖 厚肉そば(680円)」だ。
・衝撃の「元祖 厚肉そば」
何せフラッと入ったこのそば屋。目当てのメニューがあるじゃなし、「一度オ試シ下サイ!!」との言葉に乗ってみることに。だがしかし、出てきたそばを見てわが目を疑った。な、なんじゃいこりゃあ!
器一杯に肉が横たわっていた。ステーキのような分厚い1枚肉は、まさに「横たわる」という表現がピッタリ。『ストリートファイター2』のサガット・ステージの仏像かよ!
・肉を食べてみる
もはや肉以外何も見えない。こんな肉そばは初めてだ。っていうかこれって肉そばって呼んでいいのだろうか? それくらい私が知ってる肉そばとかけ離れている。とりあえず、食べてみたところ……
肉ウンマ! 甘辛い味が染みた豚肉は、ホロホロとトロけるようにかみ切れた。超柔らけェェェエエエ! なんだこの幸せ食感!? 並の角煮では歯が立たないほどのウマみとトロけ具合である。
・インパクト系はそばがいまいち?
だが、こういうインパクト系は、肝心のそばやつゆがいまいちであることが多い。もし、そばがいまいちでもこの肉が680円というだけで全然食べる価値あるけどね。そう思いながら、そばを食べてみると……な、なんてこった!!
そばがウマい! 超ウマい!! 関東風の甘辛濃厚なつゆとバッチリ合っていて、深みのある味はやめられない止まらない! 麺の歯切れも良く、スッとしたのど越しもグッド。そばだけでも十分に戦えんじゃん!
肉好きにはたまらない「元祖 厚肉そば」。だが、この店は、他のそばも絶対ウマい。肉玉や天ぷら、きつねなど、一般的なメニューも食べる価値ありと見た。もし、飯田橋に行く機会があれば、ぜひ一度寄ってみてくれ。
・今回紹介した店舗の情報
店名 豊しま
住所 東京都新宿区下宮比町1
営業時間 月~金 6:30~18:30 / 土・祝 6:30~15:00
定休日 日
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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