ここ近年は火星が熱い。2004年に火星探査機オポチュニティの着陸が成功して以来、幾つか火星移住計画が推し進められ人類の夢と可能性が広がりつつある。
そんななか、石油による富で潤うアラブ首長国連邦(UAE)も火星移住計画を打ち立て、さすがウルトラリッチな国だけに発想が超ゴージャスなのである!
・UAEの火星移住計画が超ゴージャス!
UAEが打ち立てた火星移住計画「Mars 2117:マーズ2117」は、今から100年後に移住を目指したプロジェクトで、米シカゴほどの大きさの都市を火星に築き、60万人が移住するという野心的な計画だ。
その計画予想図を見ると、UAEの世界一高い超高層ビル、ブルジュ・ハリファや特徴的なデザインで知られるキャピタルゲートビルを思わせる建築物が立ち並び、超ゴージャス! 2025年の火星移住を目標に進められていたプロジェクト「マーズワン」は、移住者が住む場所がポッドのような小さな建造物だったことを思うと、豪華さが雲泥の差である。
・国を挙げて取り掛かる計画だけに実現しやすいかも!?
その後、マーズワンは資金不足で実現不可能だと報道され、その他にも、米企業SpaceXが2023年までに火星移住を実現させようとプロジェクトを推し進めている。しかし、どのプロジェクトも資金不足が原因で、短期間で企業が火星への移住を実現させるのは難しいだろうと言われている。
対する「マーズ2117」は、100年後の実現を目指しているだけに時間の余裕があり、一企業ではなく国を挙げて取り掛かる計画だけに、技術面と資金面でも期待が持てそうだ。
・プロジェクトはスタートしたばかり!
マーズ2117は、2017年2月12日にドバイで開催された世界政府サミットで発表された計画だけに、まだ前進し始めたばかりである。UAEのマクトゥーム副大統領は、火移住計画を実現させるために、世界中から集めた科学者チームと共に開発と研究を進めていくと述べている。
超リッチなUAEが進めるうえ100年もの準備期間があるだけに、確かに、現在進められている火星移住計画で一番実現しそうなプロジェクトだと言えるかも!?
参照元:Twitter @HHShkMohd、Science Alert、indy100(英語)
執筆:Nekolas
▼こちらが「マーズ2117」の予想図
We aspire in the coming century to develop science, technology and our youth's passion for knowledge. This project is driven by that vision. pic.twitter.com/4QibJjtiM2
— HH Sheikh Mohammed (@HHShkMohd) February 14, 2017