【第9回】グルメライター格付けチェック『とうふ』編 ！「伊勢丹の高級豆腐」vs「コンビニの豆腐」

あなたは自分の味覚に自信があるだろうか？　きっと「ある」という人も「あんまりない」という人もいると思うが、通常であれば大した問題ではない。味覚差はある意味で個性であり、何を美味しく感じるかは個人の自由だからだ。だがしかし……。

グルメ情報を世に伝えるグルメライターの場合、少なくとも “一般的な味覚” を持ち併せていたいもの。本当に記者たちの味覚は正確なのか？　舌バカじゃないのか？　そこんところをストイックに追及するのがこの企画『グルメライター格付けチェック』である。第9回となる今回は「とうふ編」をお届けしたい。

・高い方を当てる

まずは簡単にルールを説明しよう。ライター達が見分けるのは、あくまで「高い / 安い」であり「ウマい / まずい」ではない。目隠しした状態で1度だけ試食し、高い方を当てるというシンプルなルールだ。楽しそうに見えて実はツラい企画、それが『グルメライター格付けチェック』である。

今回用意した高級食材は、伊勢丹で購入した「三代目五右衛門 やわらこいきぬ」で、価格は1パック税込248円だ。冷奴で良し、湯豆腐でも良しという万能豆腐は、売り場にあった中ではブッチギリの最高値。まさにセレブ御用達食材と言えるだろう。

一方はスーパーで購入した一般的な豆腐で、価格は税込63円であった。グラム計算すると価格差はおよそ3倍となるが、果たしてライター達は3倍の差を読み取ることが出来るのだろうか……？

さあ、いよいよ格付けチェック開始！　6名が己の舌だけを頼りに2種類の豆腐を食べ比べた。今回は「余裕！」という意見と「難しい……」という意見がハッキリ分かれたが、ライターたちの答えは以下のようになっている。

・P.K.サンジュン（通算成績6勝2敗）の答え：A

「難しい。予想より遥かに難しい。どちらもウマいけど、食感に違いはある。Aは硬くBは柔らかい。ただBは若干水っぽい気もする。大豆の風味はどちらもするなぁ。でもお高い豆腐は密度が高いと予想してAが伊勢丹かな？」

・中澤星児（通算成績5勝3敗）の答え：A

「大豆の風味がするのはA。ただし、いつものはA。Bは大豆の風味がしない。食感は抜きにして大豆の風味だけでジャッジするとA。うーんA」

・和才雄一郎（通算成績5勝3敗）の答え：A

「なるほど……。直感的にはA。なぜならAの方が美味しかったから。でも差が微妙すぎて……どっちだろうなぁ？　どちらかというと、Bの方が安売りで買う豆腐に似ていた。つまりいつも食べていないAが伊勢丹」

・GO羽鳥（通算成績4勝4敗）の答え：B

「これはB、バッファローズのB！　Aの方はよく食べる味。Bの方がこだわって作ってる気配がある。大豆の風味はBの方が強い……余韻ある感じ。よってB」

・佐藤英典（通算成績3勝5敗）の答え：A

「頼りの食感がほぼ同じ。味の濃さでいうとA。ストレートに食べ比べた感じだとBは物足りないというか、味気ないというか。今回は味の濃さでA。余韻があった」

・りょう（通算成績2勝4敗）の答え：A

「これは完全にAですね。大豆の風味が強いです。Bは大豆の味がしなかった。あれっと思うくらい普通の豆腐だった。これは自信あります。Aです」

整理するとAが5人、Bが1人と答えが割れた……。個人的にはかなり微妙な差だと感じたが、中澤やりょうは自信満々のようだ。そしてただ1人Bと答えたGO羽鳥も、普段から豆腐をよく調理するらしい……。ともあれ結果発表！

高いのはAなのかBなのか!!!!!!!!!

どちらが伊勢丹の高級豆腐なのか!!!!!?????

正解は……!!!!!!!!!!!!!!

A!!!!!!!!!　Aが伊勢丹の豆腐!!!!!!!　5人正解でGO羽鳥1人負け!!　こえぇぇぇぇええええ！　ぶっちゃけBも普通に美味しかったから全然自信なかったYO!!　味の違いはわかっても、高い方を当てるってマジで難しい！　でもセーーーーフ!!　毎回心臓に悪ィィィイイイイ！

というわけで今回は、5人正解1人が不正解ということになった。これまで舌バカのレッテルを張られていた佐藤と、料理大好きなGO羽鳥が通算成績で並ぶなど、下位争いも激しくなってきた『グルメライター格付けチェック』。節目となる10回大会は「水編」を予定しているぞ！　しばし待たれよ!!

Report：P.K.サンジュン
Photo：Rocketnews24.
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