ロケットニュース24

【実録】Amazonっぽい迷惑メール「Anazon(アナゾン)」は本当に何の面白みもないクソ迷惑メールなので要注意

2017年1月16日

anazontop

多くの人は、迷惑メールが届いたら「ふざけんな!」と怒るだろう。もちろん私(羽鳥)も怒るが、まず迷惑メールを送ってきてくれたことには「ありがとう」と感謝している。しかし、その内容がつまらなかったら「ふざけんな!」と怒るのだ。

たとえば以前に紹介した迷惑メール『Amazone(アマゾーン)』は「ふざけんな」というよりも、キラリと光るセコ技に「なかなかやりおる」と私は唸った。巧妙なテクや心理戦を私は高く評価する。だがしかし、今回ご紹介する迷惑メールは……

・クソすぎるAnazon(アナゾン)

差出人は「Anazonお客様センター」、通称「アナゾン」である。以前のアマゾーンと同じく、焦っていたら「Amazon(アマゾン)か!」と思ってしまう “紛らわし系” の迷惑メールだ。いちおう、念のためにメールの全文をコピペすると──

件名:Anazon配送のご案内 注文番号16258

本文:F.R.O.M
Anazonお客様センター

T.I.T.L.E
Anazon配送のご案内 注文 番号16258

本.文.は.下.記.で.す
http://(以下、怪しいURL)

──てな感じ。

まるでホクロのごとく、やたらと入れてあるピリオド(.)に不思議な懐かしさも感じてしまうが、もうこのホクロ連発の時点で怪しすぎる。誰がどう見ても迷惑メールだ。このメールを読んで「本.文.」のURLに飛ぶ人は、はたして何人いるのだろう?

・仕事(悪事)をナメている

ふざけている……。そう、迷惑メール評論家の私としては、この時点で「ふざけんな」なのだ。ナメているのかと。迷惑メールをナメているのか? と。真剣に人を騙そうとしているのか? と。本気で怪しいURL(罠)に飛ばせようとしているのかと!!

もちろん、飛んだ先の怪しいページがアマゾーン級に巧妙な仕事(悪事)っぷりだったら私も許す。本気で騙そうとしているからだ。その本気さ、ガチさが、大切なのだ。

しかし今回のアナゾンにいたっては……飛んだ先のページも本当にクソ。なぜ私がここまで怒っているのかは……次ページ(その2)からの『バーチャルAmazon(アナゾン)」で疑似体験してもらえたら理解できるはず。それでは、いってらっしゃい!

Report:迷惑メール評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24.


▼まずはこのようなメールが届く。
▲なお、Anazon以外も全て迷惑メールなので安心してほしい。で、メールを開くと……
▲前ページで公開した通り。それではさっそく、怪しいURLに飛んでみよう。

▲ファッ……!? 飛んだ先は、AmazonでもなければAnazonでもなく、EMERALD(エメラルド)なる怪しいサイトだった。で、下にスクロールしてみると……

▲……は?

▲正直、こんなにつまらないオチなしの本.文.を書くお前のセンスに俺は驚いているよ!

▲なんか腹立ってきたので返信してみる。

▲よし。で、一般的な怪しいサイトは、こうした「返信」にもポイント(お金)がかかるようになっている。返信したいならポイントを買いなはれ〜的に。ところが……!!

▲ふっ……ふざけんなよ! なんですんなり「送信しました♪」なんだよ!! やる気あんのかよ!

▲いよいよ腹立ってきたので、写真でも見てやろうと思う。すると……

なんでロゴだけちゃんとリキ入れて作ってんだよ! しかも99歳ってなんだよ……

▲もう怒った。こうなったらプロフも見てやる。すると……

▲なんで中途半端に「★」の設定してんだよ! すべてにおいて中途半端だよ!! 


──さて、ここからは余談だが、こういった迷惑メールのURLにアクセスすると、迷惑メール送信者側は「私(羽鳥)のメールアドレスに送ったメールからのアクセスがあった」と認識する。

仮に私が誰かにこのメールを転送し、その誰かがURLを踏んだとしても、相手側は「羽鳥のメアドに送ったメールからのアクセス → この(羽鳥の)メアドは生きている」と認識され、「もっと(羽鳥に)送ってやろう」となる。

なぜこうなるのかというと、URL自体に “誰に送信したのかを認識するための文字列” が紛れているからだ。よって、たとえ面白い迷惑メールを受信したとしても、誰かに転送したりするのは絶対にやめたほうが良い。結局、誰がURLを開こうとも、被害は自分に来る仕組みになっている。どうかみなさん、“おすそわけ” にはご注意を!

Report:迷惑メール評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
こちらもどうぞ → 『GO羽鳥の【実録】迷惑メールシリーズ

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