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2016年11月28日、歌手のASKA(アスカ、本名:宮﨑重明)が覚せい剤取締法違反で再び逮捕された。今回の逮捕について、現在捜査が進められている。そんななか、逮捕前の映像がテレビで放送され、物議をかもしている。

問題の映像は、ASKA容疑者がタクシーに乗車している時のもので、ドライブレコーダーの映像をタクシーの運行業者が提供したものと見られる。逮捕前の映像を提供するのは、プライバシーの侵害にあたるのではないか? と、批判が殺到している状況。そんななか、タクシーのグループ会社が次のように状況を説明している。

・株式会社チェッカーキャブのお知らせ

「この度、チェッカーキャブ加盟会社の車内映像がテレビ等マスコミ各局にて放送されている事態となっております。(中略)現在、マスコミ各社にて放送されている映像は、当グループ加盟の1社よりマスコミへ提供されたものでございますが、これは上記のような映像提供の事案には当たりません。映像提供を行った社に対しては、グループとして厳罰をもって対応し、記録映像の管理徹底を図らせる所存であります」(株式会社チェッカーキャブ、お知らせより引用)

このグループは、タクシーの安全な運行のためにドライブレコーダーを車両に搭載しており、安全運転の指導の実施や事故・トラブルの原因究明のために、捜査機関や保険会社に記録を提供する場合があると説明している。

ところが今回の場合、つまりASKA容疑者の逮捕前の乗車時の映像の提供は、これらのケースに当たらないとして、映像を提供したグループ加盟の会社に厳罰を与えるとのこと。

・日本交通がドラレコについて投稿

ちなみにこの騒動について、日本交通株式会社は次のようにTwitterで投稿している。

「一部テレビ番組で、他社タクシーのドライブレコーダー映像が公開されいました。日本交通では『車内カメラ運用基準』を定め、管理責任者のもと厳重に管理し、法令に基づく場合等を除き外部への映像提供は行っておりません。安全・安心にご利用いただけるタクシーサービスの提供に引き続き努めます」(日本交通株式会社Twitterより引用)

テレビ報道の在り方は度々問題になるのだが、今回のケースはタクシーの運行会社にも問題があるのではないだろうか。安心してタクシーに乗車できるように、守るべきものは守って欲しいと願う。

参照元:株式会社チェッカーキャブ、Twitter @Nihonkotsu_Taxi
執筆:佐藤英典