「プリン♪」とした弾力が愛おしいスイーツ・プリン。名は体を表すとはこのことか。その柔軟性に富んだもどかしい感触は、男を惑わす魔性のスイーツである。プリンをプリンプリンするだけで心もプリンプリン。あー! もう食べちゃいたい!!
というわけで食べた。回転寿司チェーン「スシロー」のプリンを。実をいうと私(中澤)は、スシローのスイーツはパフェしか食べたことがなかったのだが、ひと口プリンを食べた瞬間、自分の愚かさを悟った。なんでこれまで食べなかったんだァァァアアア! その味は、生まれて34年間食べたプリンの中で一番ウマかったのである!!
・圧倒的なパフェの影でひっそりと生きていたプリン
滑らかにきらめく白、添えられた生クリーム……以前からスシローのプリンはウマそうだと思っていた。では、なぜ食べなかったのか? それはチョコムースバナナパフェという絶対王者がいたからだ。スイーツを食べたい気分の時、私はパフェの “色々入ってるよ感” を選んでしまう。結果として、プリンを食べたことは1度もなかった。
・プリンの下剋上
そもそも、スシローのプリンがこんなにウマいなんて誰が予想するだろうか? 普通のプリンが出てくると思うじゃん! だってスシローって寿司屋だよ? ケーキ屋とかじゃないんだよ。しかも100円だし。
・あざ笑うプリン
私のそんな考えをあざ笑うかのようにプリンはスプーンをすべって、次々と口へ運び込まれてくる。と、止まらない……誰かこのスプーンを止めてくれーーーーーーー! プリンで溺れちまうゥゥゥウウウ!!
・プリンの忠臣生クリーム
だが、スシローのプリンの真の力はこんなもんじゃなかった。本当にヤヴァイのは添えられた生クリームとのコンビネーション。そのふわふわな甘さが加わった時、口から鼻を突き抜け凶悪なまでに脳天がトロける。はわわ……これ、アカン奴やぁ。いくらプリンといえども、こんなにトロけていいのか!? トロけ落ちた頬っぺたでヨーヨーができるレベルだ。
世の中にこんなにウマいプリンがあったなんて知らなかった。ウマすぎてプリンとは思えない。というか、今まで私が食べてきたプリンって本当にプリンだったんだろうか? スシローを出た直後、私はそんな疑心暗鬼に陥った。恐るべしスシロー。生まれ変わってもスシローに通いたい。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.