2016年10月25日、女優の高樹沙耶(たかぎ さや)こと益戸育江容疑者(53)が大麻取締法違反の疑いで厚生労働省の麻薬取締部に現行犯逮捕されたことが判明した。通常、芸能人による薬物関連での逮捕劇となるとネット上は大盛り上がりになるハズだが、今回はいささか事情が違うようだ。
・過去とは比較できない冷静さ
NHKの報道によれば、移住先の沖縄県石垣島で大麻を所持していたという高樹沙耶容疑者。大物女優の違法薬物所持疑惑となれば、当然「ショック」「信じられない」「まさか」という声が多いハズだ。
思い起こしても欲しい、2009年に覚醒剤所持の疑いで逮捕されたノリPこと酒井法子のことを。逮捕前に一時姿をくらましたときは、報道各社による追跡とスクープ合戦が行われ、日本はノリP一色となっていた。
女優でなくても記憶に新しいところでは、高知東生や清原和博、ASKA。数年前にさかのぼれば押尾学や小向美奈子が逮捕された際、ネット上は大騒ぎでカオスの様相さえ呈していたことをご記憶の方も多いハズだ。だがしかし……。
ネット上の声を見る限り、今回の件で「ショック!」という声はほぼ皆無。一部をピックアップしてご紹介しよう。
・ネットの声
「やっぱり」
「知ってた」
「何を今さら」
「来たか、って感じしかしない」
「これくらいオッズの低い逮捕劇もなかなかないよな」
「大麻を合法的に使おうと言っていた人たちが次々逮捕されてるね(ニッコリ)」
「杉下右京に説教されてこい」
一部では彼女が出演していた人気ドラマ『相棒』を心配する声はあったものの、高樹容疑者の逮捕は想定内であったようだ。これは「医療用大麻合法化」を訴えて自身が出馬した、2016年7月の第24回衆議院選挙にあるようで「そういう人は……ねえ?」ということらしい。
皮肉なことに「医療用大麻合法化」も、今回の逮捕劇で道筋は閉ざされてしまったと言えるかもしれない。今後の動向を注視したい。