一昔前は「給料3カ月分の婚約指輪を……」なんて話をよく聞いたものだが、私(P.K.サンジュン)の周囲の既婚者たちは、婚約指輪を購入していないケースが多いようだ。かくいう私もその一人で婚約指輪は買っていない……というか、いまだに婚約指輪の意味自体がわからない。
結婚指輪はわかる。とても良くわかる。もちろん私も購入したし、左手の薬指に常に装着している。だが婚約指輪の意味だけは、少ぉぉぉぉおおおおしもわからない! 一言でいえば意味不明!! てかマジで婚約指輪なんて必要か? もうそろそろこの風習と決別してもいい時期なんじゃないのか!?
・婚約指輪の起源
婚約指輪のルーツは、今から2000年以上前の古代ローマにあるという。当時は力の象徴である「鉄のバンド」を送っていたそうだが、日本でも1970年代のジュエリー会社のキャンペーンCMをきっかけに、たちまち婚約指輪の文化が定着したらしい。
時代ごとに世相というものがあるから、当時 婚約指輪が流行ったことはいいとしよう。だが、シンプルな生活に一定の価値が見いだされる現代社会において本当に婚約指輪は必要なのだろうか? 必要だとするならその意味は何なのだろうか?
・結婚指輪があるじゃないか
1番引っかかるのは、結婚指輪が存在するという事実だ。婚約指輪に疑念を持つ私でさえ、「夫婦の証」として結婚指輪を購入することは必要経費と割りきれる。私の周囲の既婚者たちも「結婚指輪は買ったし、そこに疑問は無い」という人がほとんどだった。
また「婚約指輪を買った」という男性も、「本音は買いたくなかった」「流れに押し切られて購入した」と語っており、「相手を喜ばせるために買ってあげた」というイケメンは本当にわずかという結果に。簡潔にまとめれば、多くの男性が婚約指輪の存在に疑問を抱いていると言っていいだろう。
あまりにも理解できないので、数人の女性に「婚約指輪って欲しい?」と尋ねたところ、その場にいた3人の女性ともが「欲しい」と述べていた。その理由は様々だったが、一言でいえば “ロマン” らしい。……ロマン……だと?
・女のロマンなのか?
じゃあ、そのお金で旅行してロマンチックな思い出を作ればいいじゃないか! というか、指輪以外にもロマンチックな贈り物なんていくらでもあるでしょうよ!! 1000円のオルゴールだってロマンチック! 掘ったら出てきた化石だってロマンチック!! そもそも、君と俺が出会ったこの事実がロマンチックだろうよッ!!
ちなみに私は「婚約指輪買わない代わりにテレビが大きくなるけどどうする?」と妻に聞いた結果、婚約指輪を買わないで済んだ。ここで「彼女を喜ばせてあげたいから婚約指輪はむしろ買いたいね(キリッ)」とでも言えば株は上がるのだろうが、私は正直者だ。マジで婚約指輪の意味がわからない。理路整然と婚約指輪の存在意義を説明できる人っているんですか?
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼結婚指輪はわかる。だけど婚約指輪はサッパリわからねぇぇぇえええええええ!