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突然だが、みなさんは大人になってから泣いたことがあるだろうか? きっと、感動的な映画をよく見る人だったり、重い失恋や大切な人との別れを経験した人ならば、答えはイエスだろう。

個人的な話で恐縮だが、私(筆者)もイエスだ。それもつい最近の話である。原因は……あのポケモンGO。思い出したくもないほど辛い記憶を……簡単に説明するとこうだ。

・ゴースの巣と噂の「水元公園」で起きた悲劇

それは私が「ゴースの巣」と噂の東京・水元公園に行ったときのこと。噂の真偽を確かめるべく公園内でプレイしていたら、知らないうちに涙が頬を伝っていたのだ。

なぜか? 決してガセネタだったワケではない。成果の話をすると、約3時間で合計14匹のゴースを捕獲。1時間で4〜5匹をゲットしたことになるから、2016年9月22日時点で「ゴースがよく出る」という噂はある程度本当のようだ。

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だだ……ただ……! 私の涙腺をぶっ壊したのは主に以下の3つである。

・広すぎ

まず第一に、公園が広すぎる。
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罰ゲームかと思うほどに、広すぎる。
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Yoshiki だったら「公園が広い」って理由でキレて帰ってもおかしくないほどに、広すぎる。

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「広島優勝」の “広” って文字を見るだけで水元公園を思い出すほど、クソ広いやないかーーーーーーーーー!!
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──聞けば水元公園は23区で最大規模の広さを誇る水郷公園らしく、もはや公園と言うよりただの湿原&林。大自然そのものだ。

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以前本サイトで取り上げた「小山内裏(おやまだいり)公園」のような高低差はなかったものの、相当な運動量が必要だったことに変わりはない……。つまり、めっちゃ疲れたのだ。

・駅から遠い

さらに体力的なことに関して言うと、ロケーションの問題。私が最寄り駅のJR金町駅に降り立って案内標識を見ると、「水元公園、2000m」ときた。

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バスでも行くことができるが、都内にある公園の中ではアクセスが良いとは言い難く、地元の人でない限り行くこと自体が結構な手間である。そうやって辿り着いた先が、先述の通りの広大な湿原&林だったなんて……。

・何のために……

そして最大の原因が、そこまでして捕まえようとしているのがゴースという事実。これがカイリューに進化するミニリュウや、リザードンに進化するヒトカゲなら、まだ納得できたかもしれない。

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しかし、ゴースである。レアとは言い難く、バトルで役立つとも言い難く、レベルあげに役立つも言い難いゴースである。そんなゴースのために大自然の中を歩き回っている時間は、同時に「お前は何をやっているんだ?」との問いかけが心の中でドラムの乱れ打ち状態になる時間でもあった。この切なさに、一体誰が耐えられるというのだろうか?

・ゴース以外も寂しい結果

さらに追い打ちをかけるように、ゴース以外にゲットできたモンスターは、コイキング、コラッタ、コンパン……。涙が滲んでこれ以上は書けないのだが、要はそういうことだ。

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なお、その場にいた地元の方によると、「まれにミニリュウが出る」とのことなので、もしかしたらあの公園のどこかにミニリュウがいたのかもしれない。ただ何度も言うが広すぎて、探す気が湧かなかったことは言うまでもない。

──このように、体力面、精神面でハードだった水元公園。私にとってはポケモントレーナーの墓場にしか思えなかったが、そもそもポケモンGOのためにわざわざ行くこと自体が間違っていたのだろう。自然を楽しむ目的で訪れるべき場所だったのだ。

だから、ポケモンを捕まえるために水元公園に行くのは正直オススメしない。が、ここまで言っても「どうしてもゴースが欲しい!」という人がいたら……別に止めはしないから、巣の配置が変わるまでに、気の済むまで水元公園を歩き回ってくれ。ただし、ハンカチだけは忘れないようにした方がいいぞ。

Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:ポケモンGO (iOS)

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