「使用済みのシーツをそのまま使う」「ルームサービスの料理をつまみ食いする」「ブランケットを洗濯するのは年に1回だけ」……これらは、ネット上で告白されたホテル従業員たちの秘密だ。
もちろん、こんなガクブルなことがなされているホテルは、世界を見渡してもごく一部かもしれない。が、しかし! 今回、「本当にホテルのシーツは替えられているの?」との疑問を抱いた海外メディア『Inside Edition』が、ホテルにてある実験を試みたそう。すると……とんでもない事実が判明したのだった。
・9つのホテルで実験!
『Inside Edition』が実験を行ったのは、米ニューヨークの9つのホテル。それらのホテルがちゃんとシーツを替えているか確かめるために、まず彼らはマットレスに敷かれたボトムシーツに、蛍光塗料で「I slept here(使用済み)」と書いたという。
塗料は人体に無害で、洗い落とせるものを使用。パッと見ただけでは分からないが、UVライトをあてると浮かび上がってくるそうだ。そしてベッドを乱してからチェックアウトし、翌日、別の名で同じ部屋を予約するのである。
・蛍光塗料が残っていたホテルは……
シーツが替えられたなら、蛍光塗料で書かれた「I slept here」という文字はなくなっているはず。けれども実験の結果では、9つ中3つのホテルが、シーツを替えていないことが判明したというではないか! マジか……。
『Inside Edition』はシーツを替えていなかったホテル名を明かしている。「レジデンス・イン・バイ・マリオット」と「キャンドルウッド・イン&スイーツ」、「ラ・キンタ・イン&スイーツ」だ。
それらのホテルのシーツには、「I slept here」という文字がクッキリ残っていたということだ。
・各ホテルもビックリ。「調査を行う」との回答も
『Inside Edition』が、この3つのホテルにシーツがそのまま使われていた理由を質問してみたところ、どのホテルもビックリしていたもよう。
「チェックアウト後、全ての部屋のシーツを替えているはず」と回答しながらも、「本件を真摯に受けとめる」、「同じことが二度と起こらないように徹底する」などと約束されたそうだ。
「たしかにシーツは替えた」と清掃員が言い張ったホテルもあったようだが、清掃員自身がシーツの上に浮かび上がった「I slept here」の文字を目の当たりにして絶句。その場で謝罪をしたということだ。
ちなみにあるホテルでは、トップシーツと枕カバーにも蛍光塗料を残したところ、枕カバーは替えられていたものの、トップとボトムシーツはそのままになっていたことが分かったのだった。
・結果を知った人々から「気持ち悪い」の声
この実験結果を知ったネット民からは「気持ち悪い」との声が多数あがっており、なかには「こういうことが起こるから、自前のシーツとブランケットを持ち込んでいる」と発言する人もいた。
筆者は、これまでに国内外3つのホテルで清掃の仕事を経験してきたが、たしかに “一見清潔そうなシーツなら替えなくてもいい” と言い張る従業員はいた。
でもシーツが替えられていないことに気付いたお客さんから連絡があったりと、いくら見た目がキレイなシーツでも “使用済み感” は何となく分かってしまう気がする。
あるバックパッカー用の安宿では、チェックイン時にお客さんに新しいシーツを渡して、自分でベッドメイクをしてもらう方式をとっていた。ちょっと面倒くさいかもしれないけれど、こちらのほうがシーツが新しいかどうかが感じられやすく、清潔かもしれない。
参照元:Inside Edition[1][2](英語)
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.
▼実験のもようは動画でも公開されている