突然だが、皆さんには変身願望があるだろうか? 女性であれば美しく、男であればカッコ良くなりたい! と誰でも1度は思ったことがあるはずだ。
しかし、30代も半ばになると加齢臭が出たり、オデコが広がったりとオジサン化が進行する男性も多いだろう。だが、全ては時の流れ……年を取らない人はいないのだ。ならば、いっそこちらから完璧なオジサンに近づいてやろうじゃないか! 実年齢 + 20歳のコーディーネートで、一気に50代へアップグレードじゃい!! と早速おばあちゃんの原宿「巣鴨」へと向かった。
・ハンパない機能性
私(りょう)は現在33歳、昔から「老けている」と周りに言われて育ってきた。初めは抵抗したものの、実際に加齢臭をまとうオジサンとなった今ではありのまま。むしろ、早く人生の先輩方に仲間入りしたい! そんな1人のオジサンを巣鴨はどう変えてくれるのだろうか楽しみだ。
巣鴨の商店街は平日にもかかわらず大賑わい。人生を楽しむ先輩方の笑顔がキラキラ輝いている。あぁ~私も早く近づきたい。若者なんて上司にこき使われるばかりだよ……と、さっそくポロシャツとスラックス、帽子を購入。
装着して気がついたが、上下とも風通しが良くてスースー。暑い中を快適に過ごせてビックリだ。機能性を重視したオジサンのファッション、ハンパねぇ!
・上野のアメ横へ
しかし、これだけではまだ未熟。若造感が邪魔をする! そう悩んで、気づけば私は上野のアメ横にいた。
安くてオシャレなブティックが軒を連ねる中、ふとあることに気づいた。オジサンと言えば老眼鏡とスポーツ新聞を入れるバッグが必要だ! と。完成まであと少し!! 漫画『ONE PIECE』のルフィが海賊王を目指すように、未知なる冒険に胸が高鳴る私。その先に何があるかは分からない……でも心に決めたんだ。究極のオジサンに俺はなる!!
・どう見ても30代に見えない姿に
見よ! これが + 20歳コーデ!! 老いのスピードを飛び越えた姿である! 俺は若者をやめるぞ! ジョジョーーッ!!
完成した姿を見て、私は「お父さん!」と叫びそうになった。どう見ても30代に見えない。父にソックリであると同時に、完璧なオジサンに変身したのだ。メイクは一切なし! ファッションを整えただけである。これも才能なのか……と自分の老け顔パワー爆発に怖くなったと記述しておこう。
・昭和が漂う浅草へ
「PERFECT HUMAN」ならぬ「PERFECT OJISAN」になり、この姿を記念に残そうと考えた私は、さっそく昭和感が漂う浅草のスタジオへ! プロのカメラマンに撮影してもらったのだが、「丸まった背中が最高!」と言われながら私は気分上々にポーズを決めまくり、「競馬で負けて、ちょっと悔しそうな雰囲気」も表現したりして無事に終了。
・購入したコーデ商品
確かにコーディネート費用はそれなりにかかった。だが、老眼鏡やバッグ、帽子などの小物を入れても約1万2000円である。このクオリティーにしては、安く済んだと言えるだろう。その証拠に、人の多い浅草寺ではマジで溶け込み過ぎて、撮影者の佐藤が私を見失っていた。これぞオジサンの素朴なパワーだ! なお、以下が今回購入したコーデ商品である。
・ポロシャツ(税込595円)
・スラックス(税込2380円)
・帽子(税込3500円)
・靴(税込990円)
・老眼鏡(税込3240円)
・バッグ(税込1400円)
アニメやゲームキャラのコスプレイヤーは多いが、オジサンになる人は少ないはず。実年齢より少し年上に見られるスキルさえあれば、誰でも簡単に + 20歳のジェントルマンになれるぞ! まさに大人のコスプレ!! 加齢臭カモンな無敵の変身を、ぜひみんなも体験してほしい。
参考リンク:STUDIO七色
Report:りょう
Photo:RocketNews24.
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▼浅草に溶け込むため、実年齢+20歳のオジサンに変身だ!
▼ビフォー
▼アフター
▼アメ横でパインをむさぼる
▼モノクロだと、今が平成だと思えない
▼浅草に到着した直後に雨が……
▼雨宿りも絵になる
▼浅草と言えば、朝から飲める「ホッピー通り」。クゥ~~!
▼「やっぱビールにはキュウリなんだよなぁ」
▼世の中たいへんだぁ~
▼さて、私はどこでしょう?
▼小舟町大提灯の前ですよ
▼ちなみに、そのままでも十分オジサンだ