ポケモンGOが大ブームになったり、SONYのPlayStationVRに予約が殺到するなど、何かと仮想現実に注目が集まる昨今。今度は仮想現実を利用してイギリス縦断にチャレンジしようという強者が現れた。
そのチャレンジャーはグーグルマップと安価なVRヘッドセットディスプレイ、そしてエアロバイクを連携させることで、仮想現実の世界の中で「イギリス横断を実現するシステム」を作り上げたというのだ。
・仮想現実の世界でサイクリング
オーストラリア出身でスコットランド在住のAaron Puzeyさんが開発したのは前述の通り、グーグルマップの「ストリートビュー」と、スマホをはめ込んで使用するサムスン社製の比較的安価なVRヘッドセットディスプレイ「Gear VR」、そして運動器具の定番「エアロバイク」の3つを組み合わせた、仮想現実の世界を移動するシステムである。
このシステムの仕組みだが、エアロバイクの車輪の回転数に応じてGear VRに映し出されるストリートビューの景色が展開されてゆくというもの。簡単に言うと、グーグル・ストリートビューに登録されている場所であればどんな所でも、仮想現実の世界でサイクリングが出来てしまうというわけだ。
・1500キロを50日かけて走破する予定
開発者のAaronさんは、このシステムを使ってイングランドの「Lands End Visitors Centre(ランズエンド)」という街をスタートし、スコットランド・ハイランド地方の「John o’Groats(ジョン・オ・グローツ)」という村まで、距離にして1500キロという道のりを50日かけて走破する予定だという。
映像では、自転車を漕ぐ動作にあわせて景色が展開されていく様子や、振りむくと同時に視点が変化するシーンなども見ることが出来る。ストリートビューの写真がベースとなっているため、多少雑なところはあるものの、これなら飽きずにサイクリングを楽しむことが出来そうだ。
・「ゲーム=健康」という日が来るのもそう遠くはなさそう
以前はゲームばかりやっていると運動不足になるというのが常識だったが、このAaronさんのシステムやポケモンGOなどを始め、体を動かさなければプレイ出来ないというゲームは今後ますます増えるに違いない。この先「ゲーム=健康」という日が来るのもそう遠くはなさそうだ。