いくらテクノロジーが発達したとはいえ、以前に当サイトでお伝えしたロボットのサッカーW杯「ロボカップ 2016」を見てもわかる通り、ロボットの動きはまだまだ人間にはほど遠い。
そんななか、人間と見分けがつかないほどリアルなロボットが現実のものになるかも……そう思えてしまうような『人工筋肉』の開発が日本で進んでいるという。
・東京工業大学と岡山大学の両大学発のベンチャー企業が開発
東京工業大学と岡山大学の両大学発のベンチャー企業「s-muscle」が開発を進めているというその人工筋肉は、空気圧で動作する「マッキベン型」というもの。
・空気圧によって人間と同様の動きをする人工筋肉
このマッキベン型の人工筋肉は、ゴムのチューブの外側にメッシュが張り巡らされており、空気を入れるとそのメッシュの網目のパターンによって、チューブが横に膨らみながら縦に縮む構造になっているという。
簡単にいえば、空気圧によって人間と同様の動きをする人工筋肉というわけである。ちなみに、この人工筋肉の力の強さは人間以上とのこと。人間の力を補強するパワースーツなどにも活用出来そうだ。
・空気圧によって人間と同様の動きをする人工筋肉
動画では実際に人工筋肉で動くロボットを見ることが出来る。開発中ということもあり多少荒削りな感じはするものの、パッと見たところ病院などで見かける人体解剖図に似ていて、本物の人間に近い印象。
・さすが日本
外見からではなく体の内部から人間に似せていくこだわりはさすが日本。今後、この人工筋肉がさらに繊細な動きに対応出来るようになれば、人間と同じように見えるロボットの完成も夢ではないだろう。
いよいよ、SF映画の中でしか見られなかった空想の世界が現実味を帯びてきたようだ。もしかすると、本物のターミネーターは日本人の手によって誕生するかもしれない。