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2016年7月11日放送の『なるみ・岡村の過ぎるTV』(朝日放送)の内容が、ネット上で話題になっている。その内容とは、デートの時の男性の振る舞いについて。この日の内容は、「ケチ」に関するものだった。インタビューを受けた女性は、タクシー代を出すと言った男性の対応について、苦言を呈しているのだ。

その女性によると、タクシー代が3000円くらいかかると伝えた時に、「男性が3000円しか払わないのはケチ」というのだ。はたして、この対応は本当にケチなのだろうか? 編集部男性陣で話し合ったところ、意見は真っ二つに分かれた。「1万円くらい出すのは普通」という意見がある一方で、「そもそも出さないし、漫画喫茶に泊まれば」という意見さえ飛び出した。

男性の皆さんにお尋ねしたい。あなたはどっち?

・出す派と出さない派の言い分

インタビューを受けた女性は、タクシー代3000円くらいと申告した場合、1万円くらい気前よく出して欲しいとのことだった。このテーマについて、議論に参加したのは編集部の男性4人だ。あえて、メンバーの名前は伏せておこう。まずは、出す派の意見から。男気あふれるAは、こう語る。

・見栄で1万円出す男

「俺は出しますね。できれば1万。なくても5000円くらいは出すべきだと思っています。俺自身見栄っ張りなので、カッコつけて出そうとしますね。よく考えてください。そこまで(デートの別れ際)も自分が払ってるんですよ。食事とか飲みとかで、もしかしたら3万くらいは出しているでしょうね。

その別れ際の1万をケチったことで、そこまでの3万が台無しになるのもイヤじゃないですか。だから出します。本当は払いたくないという気持ちも、自分のなかであるかもだけど、見栄張って出します

とのことだった。彼のなかでは、見栄優先。というか、カッコをつけたい一心で出すことを身上にしているようだ。続けて、出す派のBの意見はこうだ。

・マナーとして運ちゃんにまで1万出す男

「僕は、タクシー代がいくらかかるかとか聞かずに、最初から女性に1万渡します。食事の席でも、こっそり会計を済ませておくし、飲みに行ってもやっぱりこっそり自分で会計してしまいます。タクシー代1万出すだけじゃなくて、何なら運転手にも1万渡します。好きな子とのデートだったら、それがマナーだと思っているから」

タクシードライバーにまで1万出す! もはや貴族の世界だ!! マジかよ、これはさすがに男前と言わざるを得ないのではないだろうか。なかなかそこまでできるヤツはいないと思うけど……。続いて出さない派の意見。Cの言い分を聞いてみよう。

・「漫喫に泊まれ」という出さない男

「僕は3000円出すだけでも太っ腹だと思います。そもそもそういう考え(男がタクシー代を出す)があることさえ知らなかったです。自分からデートに誘ったら払うんですか? そういうもんなんですかね。自分からデートに誘ったことないから、出すってのがルールとは知らなかったです。誘われて行くのが、今までのパターンなので、常に割り勘かな。

相手にもよるけど、すごく親しい相手だったら『漫喫に泊まれ』と普通に言いますけどね。そんな感じだから、3000円出すだけでも、気前がいいかなって思ってしまいます」

「漫喫泊まれ」。番組でインタビューを受けた女性に、聞かせてあげたい。あの彼女だったら、どう反応するのだろうか? 気になるところである。最後にDの意見はこうだ。

・値踏みして出さない男

「俺が思ったのは、3000円しか出してもらえなかったってことは、その子はその程度だったんじゃないかって思うんですよ。誰にでも1万円出すって方がおかしいと思う。だから、1万出してもらえる子と、1万円出してもらえない子ってのがいて、自分には1万円の価値がなかったって自覚すべきじゃないですかね。

男性の方も『こいつにはケチって思われていいや』って思ってた気がします。違いますかね? 誰にでも1万払うとか、俺にはちょっと考えられないけどな」

そもそも男性が払うかどうかよりも、金額で値踏みされたのでは? と考えているようだ。

・結局いくら出すかは関係ない

この議論は、意外な形で決着がついた。それは、いくら払うとか払わないとかが、モテる要素に影響しないということだ。結局、モテるヤツは払わなくてもモテるし、払ってもモテないヤツはモテない。

だから、タクシー代にいくら払おうが関係ないので、男性は好きな金額を払えばいいのではないだろうか。ある意味「漫喫泊まれ」というのも、正解かもしれない。

参照元:なるみ・岡村の過ぎるTV
執筆:佐藤英典
イラスト:Rocketnews24