今や一家に1台と言えるほど普及したデジタルカメラ。ポケットに入るコンパクトなものから、レンズ交換式のデジタル一眼まで、様々な種類があるのはご存知かと思うが、今回は今までにない超高性能なデジカメをご紹介したい。
コンパクトなミラーレス式でありながら超大型のセンサーを搭載しているというその世界初のデジカメは、なんとハンドメイドで作られているという。それでは、動画と併せてそのカメラの詳細をみていこう。
・スウェーデンの「ハッセルブラッド社」が開発
そのカメラを開発したのは、スウェーデンの「ハッセルブラッド(Hasselblad)社」だ。このハッセルブラッド、カメラファンの方は既にご存知かと思うが、人類が初めて月面に着陸した際の撮影に使用されていたことでも有名な世界的メーカーである。
・カメラの名前は「ハッセルブラッド X1D」
そんなハッセルブラッドから今回発売となったカメラの名前は「ハッセルブラッド X1D」だ。冒頭でお伝えした通り、このカメラはレンズ交換可能なカメラとしてはコンパクトなミラーレス式でありながらも、画像を捉えるためのイメージセンサーがこれまでになく超巨大なのである。
・コンデジと比べると約49倍
どれくらい巨大なのかというと、一般的なミラーレスカメラに搭載されている、APS-Cというセンサーの面積の約3.9倍。一般的なコンパクトカメラに搭載されている1/2.3型というセンサーの面積と比べると、なんと約49倍も大きいことになるのだ。
・センサーが大きいことのメリットは非常に多い
センサーが大きいことのメリットだが、たくさんの光を集めることができるため、より繊細な表現が期待できる他、暗所でもノイズの少ない写真が撮れたり、ボケが得られやすくなったりと、綺麗な写真を撮るためには良いことばかりである。
・持ち運ぶにも大きな苦労はなさそう
動画でそのカメラの全貌を見ることが出来るのだが、ボディーに刻まれた「HANDMADE IN SWEDEN」の文字や、どことなくクラシックなデザインがとってもカッコEー! 大型センサー搭載の割にはボディーもそれほど大きくなく、持ち運びにも苦労はなさそうだ。
なお、ボディーに刻まれた文字どおりこのカメラはハンドメイドで、画素数が5000万画素、ボディーの重量が650グラム、位置情報を記録するためのGPS、スマホなどとの接続に便利なWi-Fiなども装備されているとのこと。
・参考価格で約90万円(7900ユーロ)
ミラーレス式のカメラとして世界で初めて超大型センサーを搭載したというこのHasselblad X1Dのお値段は、参考価格で約90万円(7900ユーロ)となっている。さすが高性能なカメラだけあって高価だ。しかし、きっといつか他のメーカーが同様の製品を手頃な価格で発売するに違いない。さて、あなたはいくらなら欲しいと思うだろうか。
参照元:YouTube、Hasselblad
執筆:K.ナガハシ
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