ビール業界に限らず、大手メーカーがひしめく中で生き残る……ましてや一定のポジションを築くのは並大抵のことではない。大手には資金力がありノウハウがあり、そして何より輝かしい実績があるのだ。
そんな中、ビール業界でここ数年、一気に頭角を現してきた「ヤッホー」こと、ヤッホーブルーイングをご存じだろうか? 流行りのクラフトビールを武器に、最近ではコンビニにも進出するようになった、個性派ビールメーカーである。
・大手メーカーの独壇場かと思いきや……
コンビニや酒屋で購入するビールは当然として、一昔前まで飲食店で提供されるビールは、そのほとんどがアサヒ・キリン・サントリーなど大手メーカーのものであった。中にはバドワイザーなどの外国産ビールもあったが、それがあたり前だと思っていた人も多いに違いない。
それが悪いわけではないが、記者もビールはなんとなく「大手メーカーが作るもの」という意識があった。というか、不自然に思ったことがない。だがしかし……。ここ数年、密かにビール革命が進行しているのだ。
・地ビール業界1位のヤッホー
その主役が冒頭でもお伝えした、ヤッホーブルーイング。長野県に本社を置く、ビール製造メーカーである。地ビールでは業界1位、大手を含むビールメーカー全体では業界6位というから、すでに一定の地位を確立しつつあると言っていいだろう。
人気の秘密は何といっても、大手とは一線を画す個性的なビールの数々。味はもちろんのことネーミングやパッケージからして、これまでのビールとは違うオリジナリティあふれる仕上がりになっている。
・コンビニでも展開中
近所のコンビニで物色してみたところ、ヤッホーのビールは実に5種類もの取り扱いがあった。価格は1本税込288円ほどと大手メーカーより若干高めだが、店員さんいわく「かなり売れている」とのことだ。
事務所に持ち帰り、さっそく飲んでみると、うむ……確かにいつものビールとは違う! フルーティーなもの、ギリッと辛口なもの、スモーキーなもの。それぞれ味は異なるが、これまでの缶ビールではあり得なかったフレーバーであることは間違いない。
いわば、イベントやオシャレな店でのみ味わえるクラフトビールそのもので、一般的なビールは苦手でも「これなら飲める」という人も多いことだろう。飲んでみてわかった……これは革命が起こるのも頷ける、なんとも斬新なビールである。
先述の通り、コンビニでも気軽に手に入るから、興味がある人はぜひ一度試してほしい。密かにビール革命は始まっているゾ。
参考リンク:ヤッホーブルーイング
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼コンビニにも普通にある。
▼これが一番有名な、よなよなエール。
▼刺激的な苦みの、インドの青鬼。
▼甘酸っぱいフレーバーの、水曜日のネコ。個人的にはスモーキーに感じた。
▼フルーティーな、僕ビール、君ビール、よりみち。
▼苦みと香りが個性的な、僕ビール、君ビール。
▼全部飲んでみたところ……
▼「僕ビール、君ビール、よりみち」が一番好み! 名前は長いけど!!