それぞれの曲のハイライトをつなぎ合わせてしまうのがDJだが、数曲のうち1つからはボーカルトラック、他の曲からは伴奏トラックを取り出して、新しい曲にしてしまう手法を ‟マッシュアップ” と呼ぶ。
そんなマッシュアップを、映像でやってのけてしまった動画が話題となっているので紹介したい。『スター・ウォーズ』をはじめ、SF映画の名作25本をつなぎ合わせてストーリー仕立てにした作品のクオリティの高さがハンパなく、SF映画ファンならば見る価値アリだぞ!
・SF映画25本をつなぎ合わせたマッシュアップがスゴい!!
4分30秒にわたる短編とも呼べる動画「Space Story: A Bad Day – Zapatou Mashup」を制作したのは、リュック・バーゲロンさんだ。動画に登場する主な作品は、『スター・ウォーズ』のほか『エイリアン』や『アルマゲドン』、『アバター』といったSF映画の傑作の数々。SF映画や洋画ファンではなくとも、名前ぐらいは聞いたことがあるのではないだろうか。
まず、動画の前半部分に当たる2分間は「宇宙戦争が勃発した」という設定で、戦いの後に残された人々が登場。各映画からセリフを喋っている登場人物が現れ、それぞれ違う映画なのに、会話のつじつまが合うように各シーンが組み合わされているのだ。
・よほど映画に詳しくないとできない技!
例えば、映画『ゼロ・グラビディ』からのセリフ「何でもいいから話をして!」に対して、映画『オデッセイ』からの人物が、「次の有人機が来るのは4年後だ」と返答。さらに続けて、他の映画からの登場人物が、その答えにショックを受けたように首を振る……といった具合だ。
これだけ絶妙に会話や場面が成り立つように、違う映画からのシーンをつなぎ合わせるには、映画作品について相当詳しくないとできない技である。
・25作品のシーンをつなげて新しいストーリーに!
そして、動画から開始2分後は宇宙戦争の様子が綴られ、各SF映画で繰り広げられた宇宙での戦闘シーンが、抜群のタイミングでつなぎ合わされているのだ。
こうして動画の前半は、宇宙戦争で残された人々の苦悩や独白で構成され、後半では何が起こったのかを描き、25作品を組み合わせて新しいストーリーを作ってしまったのである! 特に後半部分はセリフがないので、英語が苦手な人でも楽しめる作りとなっているので、チェックしてみてはどうだろうか。
筆者は、『スター・ウォーズ』以外のSF映画は特にファンという訳ではないが、各シーンが、どの映画から抜き出されているかほとんど分かってしまった。なので、「意外とSF映画を見ているものだなあ~」なんて思った次第である。