2016年2月に日本中に衝撃が走ったあのニュース。『オレオ』や『リッツ』でお馴染みの「ヤマザキナビスコ」が「ナビスコ」ブランドのライセンス契約を8月末で終了すると発表したのだ。オレオ……もう日本からなくなってまうん?
いや、それは大丈夫だ! 安心してほしい!! 9月以降もオレオを国内で購入することができるぞ。ただし、9月以降のオレオは中国産になるけどな!
・9月から日本のオレオが中国産に
ヤマザキナビスコのライセンス契約終了により、9月からはモンデリーズ・インターナショナルが『オレオ』『リッツ』『プレミアム』などの商品を販売することになる。発表によると、
「「オレオ」は、中国・北京にあるモンデリーズ・インターナショナル最大のビスケット工場で製造されます。(プレスリリースより引用)」
とのこと。中国で作られたオレオが日本で流通することになるのだ。
・中国お菓子界の王者
このニュースを受け、ネットユーザーからは「中国産なら買わない」「不安」という声があがっているようだ。ウム……その気持ちはわかる。だが、個人的にはちょっと複雑な思いだ。なぜなら、中国のオレオ『奥利奥』の実力はナカナカのものだからである。中国お菓子界の王者と言っても差し支えはない。
・中国オレオはバリエーションがハンパない
私(沢井)は、中国に住んでいた際、いっときご飯が食べられなくなり、オレオで命をつないでいた時期がある。そのとき、気がついたのだが、中国オレオはバリエーションがハンパないのだ。
日本で「オレオ」というと、丸いココアビスケットに白いクリームを挟んだものを指す。今でこそ日本でも種類も増えているが、中国では10年以上前からチョコ、ストロベリー、ピーナッツ、アイスクリームにオレンジ、さらに1枚に2種類のクリームが挟まったもの、はたまたレインボーなんてカラフルなものも存在した。
さらにウエハースや『トッポ』みたいなスティックタイプまで、ありとあらゆる形態のオレオが存在するのだ。バリエーションの豊かさは、オレオのアイデンティティが崩壊するレベル。しかし、とにかく種類が多いので、毎日食べていても全く飽きがこず、探すのがとても楽しいくらいだ!
・味は完全にウマい
そしてもちろん味もウマい。何を食べてもウマい。ハッキリ言って、中国のビスケット菓子の中では1、2を争うクオリティだ。ガチの中国メーカーの菓子は油が回ったような妙なニオイがするものも少なくないが、オレオはどの種類を食べても完全にウマかった。
味や食感は、日本のオレオと同レベル。その分、中国ではお値段もお高めである。余談だが、化粧箱に入ったものを誰かの家に手土産として持って行くと、そこそこメンツが立ったものだ。
・気になるのは安全性だけ
ということで、中国でオレオを食べ続けた私としては、中国工場での製造となっても、その味が劇的に変わるとは心配していない。むしろ種類が増えるのかなぁと楽しみである。ちなみに、9月からは、バニラのほかストロベリーやチョコ味も発売されることが決まっているぞ!
ただ、味は問題ないとしても、中国というだけに、やはり安全性が気になるのは確か。そこは厳格な管理をよろしくお願いします、モンテリーズさん!
参照元: モンテリーズ・インターナショナル
執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
▼中国で買ったオレオいろいろ
▼もはやオレオのアイデンティティが崩壊するレベルだが、ウマいので良し
▼日本のオレオも変わるのか……気になるところである