アベンジャーズにバットマン、スーパーマンなど、ここ数年日本でも人気を博しているアメコミ系映画。一昔前のアメコミ系映画の見せ場はアクションがほとんどで、さほど予備知識はいらなかったが、最近のそれはちょっと違う。
特に2008年公開の「ダークナイト」以来、ヒーローたちの葛藤や人間味などの内面が描かれる作品が多く、ある程度の予備知識があった方がより楽しめる作品が増えてきた。そこで今回は、これまでスピンオフを含め7作が劇場公開され、2016年8月には最新作『X-MEN アポカリプス』が公開予定の “X-MENシリーズ” の基本知識をお届けしたい。
・ミュータントとは?
X-MEN(エックスメン)は、アベンジャーズやアイアンマンと同じ「マーベルコミック」系列のアメコミ作品である。ただし映画配給会社は2つと違い、X-MENは20世紀フォックス、アベンジャーズとアイアンマンはディズニーだ。ちなみにスパイダーマンはソニーピクチャーズとなっているぞ。
それはさておき、X-MENに登場する主要人物はほとんどがミュータントであるが、そもそもX-MENにおけるミュータントとはどういう意味かご存じだろうか? 簡単にいえば「突然変異によって超人的能力を得た人間」のことで、ここは絶対に押さえておく必要がある。
つまり、クモに噛まれて能力を得たスパイダーマンとは違い、生まれながらの能力者ということ。ただし、その能力を最初から肯定的に受け止めているキャラクターは多くなく、「俺(私)はなんでこんなに人と違うんだ……!」と悩んでいる場合がほとんどである。
・最大の魅力
この「人とは違うことへの葛藤」がX-MEN最大の魅力で、原作や映画でも背骨となっている部分といっていいだろう。また、その能力ゆえに人間から恐れられていることが多く、他のマーベルコミック作品と比べてもシリアスな展開になることが多い。
悩み多きミュータントたちをまとめ上げ、X-MENを組織しているのが「プロフェッサーX」で、彼は地上最強のテレパス(テレバシー使い)という設定。悪から人間たちを守り、ミュータントに対する偏見を払拭するため戦いを続けているのがX-MENなのだ。
・能力の種類は数え切ず
なお、個々の能力はそれこそ登場キャラクター分あるので、今回は割愛する。……が、例えばヒュー・ジャックマン演じる「ウルヴァリン」のように、元々の能力がヒーリングファクター(肉体再生能力)、後天的にアダマンチウムの爪を得るなどのダブル能力もあるから、注意しながらご覧いただきたい。
「時空を飛び越える」などの無茶な設定も多いX-MENだが、派手な能力とは裏腹に奥深い作品である。初心者の方は、「ミュータントとは突然変異によって超人的能力を得た人間で、悩んでる場合が多い」ということだけでも知っておくといいだろう。
参照元:Facebook
執筆:P.K.サンジュン
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