以前の記事で、中国の駅弁が吐くほどマズかった件をご紹介したが、逆に死ぬほどウマいのが台湾の駅弁である。優しく懐かしい味がする台湾鉄道弁当。食べたい……台湾鉄道弁当が食べたい。今すぐにだ!
そんな人に朗報だ! 台湾鉄道弁当が日本でも食べられるのだ。もちろん期間限定にあらず!! 常時、鉄道弁当を堪能できるのは錦糸町にある台湾料理店『劉の店』である。
・『劉の店』の「鉄道弁当」
台湾好きに愛されている『劉の店』は、錦糸町駅から1分、いや、むしろ息を止めて30秒で着く好立地だ。メニューを見ると、魯肉飯(ルーローハン)に、排骨麺(パイコーメン)、もちろんビールは「台湾啤酒」! どれも美味しそうでワクワクするが、お店の名物は何と言っても「台湾鉄道弁当(税込1026円)」だ。
・台湾の香りたっぷり! テイクアウトもできる!!
台湾の駅弁は、台湾鉄道が提供しているだけでも40種類近く存在する。そのなかでも『劉の店』の鉄道弁当は、最もポピュラーな「排骨便當(パイコー弁当)」だ。
お弁当箱いっぱいに敷き詰められたゴハンの上には、大きな骨つき豚肉、煮卵、たくあん、高菜、キャベツ、そして絹さやがチラリとのせられている。……絹さや! 阿里山・奮起湖の駅弁を思い出すなぁ……もう、何もかもが台湾だ!!
ちなみに、『劉の店』では、メニューのうち、スープ以外はテイクアウト可能であるそう。もちろん鉄道弁当もだ。桜のつぼみもふくらみ、外もポカポカしていたので、持ち帰って外で食べることにした。
・王道の鉄道弁当
持ち帰り用の丸い容器は、ロゴこそないが台湾鉄道の駅弁みたい! 駅弁と言えども、作りたてのホッカホカだ。冷めないうちに、顔ほどの大きさがある肉をパクっといくと……これは! ハオチィィィィィィッ(好吃:おいしい!)、台湾語なら、ホージャァァァァァーッ!(好呷)
甘辛く味付けされた排骨はかめばかむほどジューシィ、ほんのり香る八角が台湾を感じさせてくれる。テリっと茶色になるまで煮られた煮卵は王道中の王道。そして、シャキシャキ高菜&たくあん! 漬物類は特別変わった味ではないが、これがあってこそ鉄道弁当である。ンマイ!!
・なぜか懐かしさを感じる味
台湾の駅弁文化は、日本統治時代までさかのぼると言われている。そんな歴史が関係しているかどうかはわからないが、台湾の食材や香辛料が使われているにもかかわらず、嫌なクセなどなく、むしろ「懐かしい」と感じてしまうのは、なぜなのだろうか。非常に好(ハオ)。むしろ、好吃得要命(死ぬほどウマイ)。
『劉の店』の鉄道弁当は、台湾で鉄道弁当を食べたことがある人はもちろん、食べたことがない人にも試してほしい一品だ。いまの季節なら、お花見のお弁当にしてもいいかもしれないぞ!
・今回ご紹介した店舗の詳細データ
店名 劉の店
住所 東京都墨田区江東橋3-12-5マスカットビル1F
時間 ランチ 11:30~15:00 ディナー 17:00~23:00
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
▼日本で「台湾鉄道弁当」が食べられるお店・錦糸町『劉の店』
▼売っているのは王道中の王道、「排骨便當(パイコー弁当)」だ
▼主役は大きな排骨!
▼顔くらい大きい!
▼煮卵もンマーーーーーーッ!!
▼しかし、鉄道弁当といえばコイツを忘れてはいけない。高菜! キャベツ!
▼そしてたくあん!! 絹さやも気が利いていていいね!
▼ウマすぎて無心で完食
▼これからの季節、お花見やお外ランチにもオススメだ
▼ちなみに店内で食べると、食器にはレトロなステンレス製のお弁当箱が使われるぞ