突然だが、幼い頃の皆さんはどのようにして学校へ通っていただろうか。徒歩、自転車、バス、電車……さまざまな方法があるが、命がけで登校していたという人はまずいないはずだ。それもそう、日本の学校は安全に通学できる環境が整っている。
だが、世界へ目を向けてみると、断崖絶壁やサバンナといった場所を通り、危険に身をさらして学校へ行くことだって珍しくない。そして今回ご紹介するパキスタンの通学映像もそのひとつである。一体、どのようにして通っているのかというと……
・ワイヤーを伝って川を渡る男の子
動画「A Boy On His Way To School In North Pakistan」では、川の両岸に張られた2本のワイヤーを伝って川を渡る男の子を確認できる。しかも、彼の足下は激流。もし落ちたら大人でも命の危険を感じるような場所を通っている。見たところ、命綱のようなものも見当たらない。
・危険と隣り合わせの毎日
それだけで驚きの光景だが、どうしても心配になるのが天候だ。映像は晴れているものの、1年のうち荒れることはある。水かさが増すと、さらなる危険が彼を襲うことは明らかだろう。
・望まれる一刻も早い対応
それでも彼が学校へ通うのはなぜなのか。おそらく彼は、自分の目標を叶えるための場所が「学校」だとわかっているのだろう。勉強したい一心で通っているに違いない。それだけに国、自治体は、子供たちの安心して通えるような環境を作って欲しいものである。