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“社会的成功者” にはサイコパスが多い! との説が発表される / では「サイコパスが多い職業」トップ10とは?

2016年2月4日

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夜型で、コーヒーなどの苦いものを好み、他人のアクビがうつらない……。これまでにお伝えしてきた調査結果によると、これらは全て “サイコパス” の傾向がある人の特徴なのだとか。

そしてこの度、またまたサイコパス関連の説が発表された。それはサイコパスは人口の1%ほど存在しており、 CEO や弁護士などの “ハイステイタス” な職業でよく見られるというのだ……。本当かな?

・「魅力的で冷淡な人々」……サイコパス

今回、海外サイト『The Conversation』にサイコパスに関する記事を掲載した、米エモニー大学のスコット・リリエンフェルト教授。彼によると、反社会的な人格とされる “サイコパス” は、「パッと見は大胆で魅力的だが、徹底的に不誠実で、冷淡、罪の意識に乏しく、衝動を上手く抑制出来ない」と定義されているという。

けれどもサイコパスの割合は全人口の約1%と少ないので、まだまだ解明されていない部分もあるそう。そして人によって様々なので、 “サイコパスがどういった人物か” を正確に把握することは難しいそうだ。

・サイコパスは “成功者” の中にもいる!

また、ほとんどの調査が、サイコパスの特徴を備えた人が見つかりやすい刑務所などで行われてきたそう。そのため、これまでに判明したことの大半が、犯罪歴のあるサイコパスについてなのだとか。

しかし、社会的成功者の中にもサイコパスが多いはずだと指摘するリリエンフェルト教授は、こう述べている。

「冷血人間や殺人鬼は、ほとんどいません。彼らの多くが、普通の人々に混ざって生活をしており、他人を犠牲にするなど、自分の特色を活かして社会的成功を収めているんです」

・1940年代から「成功者にサイコパスが多い」と主張されてきた

1940年代には、ハーヴェイ・クレックレー精神科医によって、同様の説がすでに発表されているという。

彼は「サイコパスの中には、“普通の人間” の仮面を被り、感情的欠落や神経症的な部分を隠しながら、社会的に成功する者もいるだろう」と説き、“典型的なサイコパス像” として「凄腕セールスマン」や「街1番の美女と結婚する人」、「政治的な成功者」を挙げたとされている。

・サイコパスの多い職業トップ10

2014年に『TIME』が紹介した「サイコパスの多い職業トップ10」を見ると、クレックレーさんのサイコパス像が、現代社会にも当てはまっていることがよく分かる。なぜなら、彼が描いたような “ハイステイタス” な仕事ばかりがランクインしているからだ。

これはケヴィン・ダットンさんの著作『サイコパス 秘められた能力( The Wisdom of Psychopaths : What Saints, Spies, and Serial Killers Can Teach Us about Success)』から引用されたものだそう。以下がトップ10である。

第1位:CEO
第2位:弁護士
第3位:メディア関係者(TVやラジオ)
第4位:セールスマン
第5位:外科医
第6位:ジャーナリスト
第7位:警察官
第8位:聖職者
第9位:シェフ
第10位:公務員

ちなみに「サイコパスの少ない職業」のトップ5は上から、介護士、看護師、セラピスト、職人、美容師 / スタイリストとなっている。またジャーナリストのジョン・ロンソンさんも「CEO の4%がサイコパスにあたるだろう」と発言している。

・なぜこういった職業にサイコパスが多いのか?

でもなぜ、“ハイステイタス” な職業に、サイコパスの傾向を持つ人が多いと見られているのだろう? 『TIME』の説明はこうだ。多くの職業では、適切な人間関係や感情コントロールが不可欠だが、サイコパスの人々はそういったことが苦手な傾向にあるという。

しかし上記トップ10の職業は、権力が伴い、客観的な分析能力や、感情に流されない臨床的判断能力が求められるため、サイコパスの性格に合っていると言えるのだそうだ。

・「大胆さ」が上手く作用している?

一方でリリエンフェルト教授は、サイコパスが一般人よりも「大胆」である点に注目。緊張を強いられる場面などで、彼らの「大胆さ」が上手く作用して、周囲の人よりも優れた行動をとることが出来るのではないかと推測している。

とは言え、他にも「冷淡さ」や「衝動が抑制出来ない」などの特徴もあるので、 必ずしも全てのサイコパスが “成功者” になる訳ではないようだ。

社会的に「イイ人」として知られていたのに、実は凶悪な殺人鬼だった……。そんな例は極端でも、サイコパスにも色々なタイプがいるのかもしれない。

参照元:The ConversationTIMEthe HUSTLE(英語)
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.

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