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目覚ましい勢いで進化を続けるインターネット社会。今やインターネットと無縁なものを探す方が難しいが、今回は「ここまで来たか……!」と驚きを隠せない、ある意味で究極のインターネット文化をご紹介したい。

それは高校。スマホで通える高校『サイバー学習国』という。「スマホで高校に通うってどういうこと?」とピンと来ないかもしれないが、授業やテストはもちろんのこと、卒業単位まで取れる、れっきとした学校法人なのだ。

・花沢学園 明聖高等学校の1コース

サイバー学習国を運営するのは、千葉県の「花沢学園 明聖高等学校」である。これまで明聖高校には、全日制と通信制の2コースがあったのだが、2015年に誕生したのが、『WEBコース・サイバー学習国』だ。

引きこもりや不登校が社会問題となっている現代。同校の通信コースに通う生徒からも「年間20日の登校もツラい」という声があったという。そうした生徒たちがより通いやすく、また「こんな学校があってもいいじゃないか」という発想から、サイバー学習国は誕生したらしい。

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・約200人の1年生がいる

すでにサイバー学習国には約200人の1年生がおり、そのうち半数は中学を卒業してそのまま入学した生徒とのこと。もう半分は、「若くして子供を産んだため高校に通えなかった」「長年引きこもっていた」……など、何かしらの理由を持つ生徒だという。

先述した通り、サイバー学習国にはパソコンやタブレット、スマホで通うことになる。自分好みのアバターを作り、クラスメイトとはチャットで会話し、さらに動画の授業を受けるというから、「インターネットもここまで来たか……」と驚かざるを得ない。

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・批判の意見も

開校の際には、通信コースに通う生徒から意見を聞いたり、動画の授業も飽きさせない工夫を施したりと、初めての試みに悪戦苦闘しながらも、サイバー学習国は前向きに取り組んでいるようだ。

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ただ一方で、「インターネット依存がひどくなる」「学校ならちゃんと校舎に通うべき」「社会復帰への接点も作るべき」という批判の声もあるという。そうした声に対し花沢悟史校長は、以下のように述べている。

「たしかにインターネット依存が進む可能性は否定できません。ただ、単なるインターネット依存ではなく、そこに高校卒業の単位が加わり、少しでも生徒の自信になればいいと思っています。

リアルとの接点も課題ではありますが、極端に言えばアルバイトの面接の際、中卒ではなく高卒と書けることで、生徒の自信になるならば、サイバー学習国を開校した意味があるのではないでしょうか」

・選択肢の1つとしてアリ?

個人的には、軽々しく「リアルに復帰させたい」と恩着せがましく言わないところに好感が持てた。たしかに普通の学校生活を送ってきた人にとっては異様に見えるかもしれないが、様々な問題が渦巻く中、進学の選択肢の一つとして『サイバー学習国』はあってもいい存在だと思う。

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きっと、引きこもりや不登校の子供を持つ親御さんはさらに切実で、「どんな形であろうと学校に通ってくれて嬉しい」という意見も多いハズだ。アバターで学校に通い、授業を受けるとポイントがもらえ、年間5回しか登校しなくていい高校、サイバー学習国。あなたはどう思うだろうか?

参考リンク:明聖高等学校「サイバー学習国」
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼ゲームのようだが、れっきとした学校だ。
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▼職員室。
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▼用務員室もある。
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▼授業やテストの様子は動画を見てみよう。

▼個人的には大いにアリだと思うが、みなさんはどう思うだろうか?
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