接戦になりがちなバスケでは、最後の最後までどちらに勝利の女神が微笑むのかわからないこともしばしばだ。ボールが空中にある間に残り時間がなくなり、ゴールに入るシュート……いわゆるブザービーターが勝負の明暗を分けることも少なくない。
だからこそ「諦めたらそこで試合終了」なのだが、つい先日アメリカのプロバスケリーグ・NBAで技ありすぎるブザービーターが炸裂したのでお伝えしよう。そのプレーは、動画「Russell Westbrook Throws it Off Rodney Hood’s Back and Beats the Buzzer」で確認できるぞ!
・残り0.7秒
技ありシュートが決まったのは、2015年12月14日に行われたユタ・ジャズ vs オクラホマシティ・サンダーの試合。51−38で迎えた第2クオーターのラスト0.7秒で、オクラホマシティ・サンダーがエンドラインから最後の攻撃を仕掛けた時のことである。
・まさかのシュート方法
少しでも点差を詰めたいオクラホマシティ・サンダー。一方、ユタ・ジャズの選手たちはそうさせまいと最後まで気を抜かない。激しいプレスで隙を与えず、パスの出しどころを徹底的に消しにかかった。数秒あるならまだしも、1秒もないため得点できずとも仕方ない状況だ。ところが!
オクラホマシティ・サンダーのラッセル・ウェストブルックは、意外な方法でその場を打開してしまった。なんと相手の背中にボールをぶつけ、その跳ね返りをすぐさまシュートしたのである!
・チームに勢いをもたらすブザービーター
0.7秒ピッタリで放ったシュートはゴールにズバッと決まり、劇的なブザービーター! そしてこのシュートが相手のペースを崩したのだろうか。ビハインドの展開だったオクラホマシティ・サンダーは逆転に成功し、98−104で勝利している。
ちなみにこの試合がオーバータイム(延長)にまでもつれ込んだことを考えると、もしウェストブルック選手が劇的シュートを決めていなければ違う展開になっていた可能性も大いにある。まさに彼のブザービーターが勝利を呼び込んだと言ってもいいだろう。