2015年の春ごろ、信じがたい噂が私(GO羽鳥)の耳に飛び込んできた。それは、“アフリカのケニアで焼きうどんが大ブレイク” という、なんでやねん的な情報だ。
お祭りの屋台メニューでもある「焼きそば」ならば、なんとなく理解はできる。アフリカで日本祭を開催したら、偶然にも大ヒット的な流れだ。しかし、なぜ……あえて「焼きうどん」なのか。ということで、現地に行って噂の真相を確かめてきた!
・ナイロビの中心に店を構えるTeriyaki Japan(テリヤキジャパン)
場所はケニアの首都ナイロビのド真ん中。ビジネス街でもありつつ、オシャレなお店も集まっている、まさにナイロビの渋谷といった場所であり、意識の高い人たちが集うエリアだ。そんなド真ん中の、さらに ド真ん中、つまりはケニアのド真ん中に、噂の現場『Teriyaki Japan(テリヤキジャパン)』は堂々と店を構えていた。
・なぜかサイドメニューだった「焼きうどん」が大ヒット
ちなみに、この店を経営するのは、なんと日本の『丸亀製麺』でおなじみのトリドール。日本と同じく、讃岐釜揚げうどんを出すわけではなく、海外でもウケる「照り焼きチキン」の店をケニアに出してみたら、なぜかサイドメニューだった「焼きうどん」が棚からぼたもち的に予想外の大ヒットになってしまった……という噂だった。
・本当に流行ってる!
その情報どおり、鉄板カウンターで照り焼きチキンをガンガン焼いているのが店の外からでもよく見える。焼き音「ジュウジュウ」も聞こえる。甘く、香ばしいニオイに誘われるように店に入ってみると……オシャレなケニアっ子がレジ前で行列を作っている! 本当に流行ってる! さらに、マジのマジで焼きうどんを作っているではないか!!
・ケニアでは「テリヤキヌードル」と呼ばれている
念のため、焼きうどんを作っているシェフに「これは日本の焼きうどんか?」と聞いてみたところ、「焼きうどん? なんだかよく分からないけど、こっちでは “テリヤキヌードル” と呼ばれてる大人気メニューさ。うまいぞ! 俺も大好きだ!!」と、クッキングパパのような口調で教えてくれた。本当にうまそうだ。ヨッシ、注文ッ!!
・絶妙な価格
テリヤキヌードルの価格は490ケニアシリング。日本円で約565円といったところであり、ケニアの物価から考えると高価な部類にも入るが、この価格でオシャレな日本食が食べられるなら……と、意識高い系ケニアっ子の間では調度良い値段らしい。
・日本人が食べてもメッチャうまい!
パカッと箱を開けると、まず見えるのがコンガリと焼色のついた照り焼きチキン。その下に、焼きそばのような「焼きうどん」が敷かれている。めっちゃ美味そうやん! 日本でも通じるビジュアルやん! さっそくチキンから食べてみると……ウマいやん!!
てりやき味は、そうそう失敗することはない気もするが、日本人の私が食べてみても完璧にウマい。日本と比べると、やや甘さが強めになっているという感じか。
・本当に一番人気のメニューだった!
続いて、焼きうどんも実食……って、これまた美味C(シー)! 麺はモチモチ、味は甘めのTERIYAKIテイスト。こりゃ流行るわ……と素直に思った。
なお、麺の太さは、うどんとそばの中間くらい。「つけめん」の「太麺」といった感じか。もちろん味と食感はバツグンで、ケニアの人たちにっとっては、この “チュルチュル&もちもち食感” も新鮮なんだろうなァ〜と思いを馳せた。
最後に、お店の人に「一番人気のメニュー」を聞いてみたところ、売り上げとしては安価なチップス(ポテト)が頼みやすいこともあり1番人気だが、食事メニューとしての一番人気は、本当に焼きうどん(テリヤキヌードル)なのだそうな。ということで、ケニアで焼きうどんがブレイク中の噂は、マジもマジ、大マジだったのである。ワオ!
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 Teriyaki Japan(テリヤキジャパン)
住所 Corner House Ground Flour Mama Ngina St. Nairobi Kenya
時間 月~金(7:00〜21:00)、土(8:00〜20:00)、日(9:00〜19:00)
参考リンク:All About、流通ニュース
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]
▼店内はメチャクチャおしゃれ!
▼なつかしの「給食やきそば」みたいな麺だ
▼回転率が異常に高いので、常に作り続けている
▼作ってる作ってる!
▼麺キター!
▼ジュウジュウ焼きます
▼できあがったらボウルに入れて……
▼うまそうすぎ!
▼焼きうどんシェフ、ありがとう!