町おこしの一環で、さまざまな地域で地元の特産品をいかしたB級グルメの開発されている。ご当地グルメの頂点を競う「B-1グランプリ」が開催されるようになってから、その開発競争に拍車がかかっているように見えるのだが、いまだメニューが定まっていない地域も数多く存在するだろう。
・大宮ナポリタン
そんななか、埼玉県大宮市はナポリタンをご当地グルメにすることにしたそうだ。名付けて「大宮ナポリタン」。地元でも愛される喫茶店のひとつ「伯爵邸」もこの取り組みに参加する店舗のひとつなのだとか。その伯爵邸のナポリタンのトッピング全部乗せを食べてみた! 見た目以上にボリュームがあるので、食べるときは要注意だ。
・鉄道の歴史と共に
そもそもなぜ、大宮がナポリタンなのか? 実は大宮駅の歴史は古く、今年130周年を迎えたそうだ。その当時、駅周辺には喫茶店があり、スパゲッティ「ナポリタン」が古くから親しまれていたことが、ご当地メニューに選ばれた理由のひとつなのだとか。
・大宮ナポリタンと名乗る条件
大宮ナポリタンを名乗る条件は2つ。まず地場産の野菜を1種は使っていること。そして、旧大宮市(現さいたま市大宮区・見沼区・北区・西区)に店舗があることだ。他の地域のご当地グルメが定める条件に比べると、比較的緩いのではないだろうか。まずは参画してくれるお店を増やしたいといったところか。
・ナポリタン全部乗せにチャレンジ
実際に大宮駅の東口の喫茶店、伯爵邸で大宮ナポリタンを食べてみた。メニューを見ても「大宮ナポリタン」とは表記されていないので、注文するときには気を付けよう。さて、ここのスパゲティメニューはトッピングが可能だ。私(佐藤)は思い切ってトッピング全部乗せにチャレンジ。価格はナポリタンの料金(800円) + 全部乗せ(800円)で1600円である。
・なかなかのボリューム
実物と対面すると、一見大したことなさそうに見える。唐揚げ・トンカツ・卵焼き・ベーコン。これらが麺を完全に覆い尽くしている。実はその下には、推定2人前のナポリタンが隠れているのだ。しかも具だくさん。舐めていると完食が危ぶまれるので、油断禁物である。
ちなみに味は、正直なところどこでも食べられるナポリタンとあまり変わりないような……。めちゃくちゃウマいし、また食べたいと思う。しかし大宮ならではの特色が見えづらい……。何か特徴を作った方が良いと思うのだが。
・今回訪問した店舗の情報
店名 伯爵邸
住所 埼玉県さいたま市大宮区宮町1-46
営業時間 24時間
定休日 なし
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24