美味しいものは大好きだけど、そんなに凝った料理をする時間がない……そんな人に是非チェックしてほしい料理がある。
それはグルメ漫画『美味しんぼ』に登場する「山椒の牛肉丼」だ。気合いを入れたら5分で完成!! それほどシンプルなのに、牛肉の美味しさを十分に堪能できるのである。そんな夢のようなレシピがあっていいの? 実際に以下の手順で作ってみたぞ!
・『美味しんぼ』の「山椒の牛肉丼」
この牛肉丼が登場したのは69巻に収録された「カツオのへそ!?」である。詳しいストーリーは同作をご覧いただきたいが、サックリ言うと主人公の山岡士郎が、今まで一切料理をしたことがない少年に教えたメニューである。
「究極のメニュー」に登場するものなら、素人には再現しづらい……。だが料理ができない男子がチャレンジし、しかも家族の絆を取り戻すほどのウマさなら期待大だ!
【材料】
・すき焼き用の牛肉:好みの量
・牛脂:1~2個
・醤油:適量
・酒:大さじ2~3杯
・ご飯
・のり
・粉山椒
【作り方】
1.あらかじめ炊いておいたご飯を丼にもり、ちぎったのりを散らしてスタンバイ。
2.熱したフライパンに牛脂を半分くらい溶かし、肉にサっと火を通す。
3.肉を1の丼に移し、残った肉汁に酒と醤油を投入。残りの牛脂でフライパンを洗うようにこすり、アルコールを飛ばしてタレを作る。
4.タレを丼にかけ、粉山椒をかければ完成。
──以上である!
・肉のウマミの凝縮体! 文句なしにウマイ!!
山岡さんによると、肉はフライパンから移すと風味が抜け始めるらしい。アッツアツのうちに、ガガッとかきこもう。……うまーいッッ! ちょっとこれマジでうめええええ!!
タレは、「酒+醤油+肉汁+肉の脂」でできており、まさに肉のウマミの凝縮体だ。そして、肉も余計な工程を踏んでいないので、シンプルに牛肉そのものの味を堪能できる。極上のタレがかかったご飯と肉が美味しくないはずがない。
そして、のりと山椒がイイ仕事をしてくれている。のりの香ばしさと山椒の爽やかさのおかげで、肉汁も肉の脂もちっとも嫌な感じがしない。ガッツリとしていながらもむしろアッサリと食べられるのである。
これだけでは野菜が足りないので、ご飯を炊いている間に、味噌汁でも作っておけば完璧だ。
・むしろ10分以上かけたらNGかも
牛肉丼の具材は、写真を撮りながら調理しても10分。気合いを入れたら5分くらいで完成する。いや、肉は焼きすぎては味が落ちるし、冷めてしまっては風味が抜けるので、むしろ10分以上かけては、真のウマさにたどりつけないかもしれない。
スーパーで売っているすき焼きの肉でも十分美味しいが、友達から内祝いでもらった神戸牛でやってみたところ……涙が出るほどウマかった。一週間、肉なしでもエエわ……。
とにかく簡単でめちゃウマなこの料理。時間をかけずに、美味しいものを作りたいあなたは、レッツチャレンジだ!!
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
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▼困ったときの『美味しんぼ』。今回は69巻「カツオのへそ!?」の「山椒の牛肉丼」にチャレンジだ
▼すき焼き用の牛肉を牛脂で炒め、のりを散らしたご飯にのせる
▼残った肉汁に酒と醤油、そして牛脂をプラスして作ったタレをかけよう! 山椒をふったら完成だ
▼うまそぉぉぉぉぉぉ!!
▼これは間違いのない味! 超簡単で超美味しい!!
▼のりがイイ仕事してる! タレとの相性もバッチリだ
▼ふつうの牛肉でも美味しいけど、いい肉を使ったら幸せが訪れた。それほど肉そのものの風味を楽しめるメニューなのだ