ラーメン屋といえば、当然ラーメンを食べることのできるお店である。言うまでもなく「ラーメン」とは、麺料理なわけだがその概念を根底から覆す、新サービスの提供を開始したお店がある。
・麺を豆腐に変更!?
東京・立川市にある『立川マシマシ』はいわゆるラーメン二郎インスパイア系のお店である。その名前にあるように野菜やニンニク・アブラを増量(マシもしくはマシマシ)にして注文できるのだが、このお店が麺を豆腐に変更するサービスを開始したのだ! もうラーメンではないじゃないか! でもこのサービスがかなりイイ! すごくイイ!!
・Twitterで新サービス発表
お店はJR立川駅南口から徒歩3分。アーバンホテル1階の「立川らーめんたま館」にある。らーめんたま館とは、ラーメンの屋台村のような商業施設で、立川マシマシのほかに3店舗が出店している。一箇所でいろいろな味のラーメンを楽しむことができる、ユニークな場所だ。
同店は公式Twitterで、2015年5月19日に麺を豆腐に変更する新サービスの提供を発表した。一部のフォロワーからは戸惑いの声も上がっていたのだが、その一方で「気になる」との意見も相次いでいる。そこで早速私(佐藤)はお店を訪ねて実食した次第だ。
・小ラーメン、いや小豆腐?
券売機を見ると、「豆腐」という項目があるのだが、これには値段がついていない。つまり豆腐変更は無料である。ちなみに使用している豆腐は京都の『京とうふ藤野』のものなのだとか。実際に提供された小ラーメン、いや小豆腐(?)を見ると、野菜てんこ盛りで本当に丼のなかに豆腐が入っているのかわからない。これは豆腐にたどり着くまで長い道のりになりそうだ……。
・野菜の山を分け入って
食べ始めてから推定5分、ようやく丼を覆いつくす野菜の山を切り分けることができた。そして丼の底を探ってみると、たしかに何かが横たわっている。どうやらこれが豆腐らしい。箸で触れた感覚は意外としっかりしている。さらに食べ進めて、スープの液面が見えてきた頃にその実体がわかった。豆腐は通常のものよりいくぶん横広で、比較的固めだ。
・味の濃さに負けてない
豆腐だから麺のようにズルズルとすする訳にはいかない。レンゲで切り崩して、スープや野菜と一緒にいただくことになる。麺をすする感触を味わえないのは少し寂しいのだが、豆腐を切り崩して食べるのはなかなか楽しい。まるで、豆腐1丁を丸ごと使った麻婆豆腐を食べているような感覚である。
二郎インスパイア系はどちらかと言えば、濃い味つけが定番である。その味の濃さにも、この豆腐は負けていない。しっかりとした食べ応えだ。
・二郎インスパイア系初心者向け
食べていて何が一番良かったかといえば、麺の場合、胃もたれしそうになるのに対して、豆腐は全然その感覚がない。重さがないのだ。食べ終えたときの疲労感がまったくない。これはイイ! かなりイイ!! 二郎系を食べたいと思っても、小ラーメンさえ完食する自信がない人でも、食べ切ることができるに違いないだろう。ナイスアイディアだ!
ラーメンではなくなってしまっているのだが、二郎系未経験の人には優しいメニューである。ここからマシマシの世界を覗いてみるのも良いかもしれないぞ。
・今回訪問した店舗の情報
店名 立川マシマシ総本店
住所 東京都立川市錦町1-2-16 立川アーバンホテル1F
営業時間 月~金曜11:00~15:00、18:00~翌1:30 / 土曜11:00~翌1:30 / 日・祝日11:00~24:00
定休日 無休(年末年始除く)
参照元:Twitter @TachikawaMashi2
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24.
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▼立川マシマシがTwitterで発表した新サービス
ババーン! pic.twitter.com/9JXHT5wXBY
— 立川マシマシ&立川家 (@TachikawaMashi2) May 19, 2015
▼お店は立川駅南口にあるアーバンホテル1階にある
▼券売機を見てみると……
▼麺を豆腐に変更できる新サービス!
▼小ラーメンの麺を豆腐に変更してみた
▼どう見てもラーメンにしか見えないのだが……
▼野菜の山を食べ進めてみると、豆腐!
▼当然麺はないぞ
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