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数ある「丼モノ」の中で、最も外れたらダメージ大なのが「海鮮丼」であろう。生物だけに、ごまかしがきかない。生臭い魚介類がコンモリと盛りつけられた海鮮丼が出てきた日には、海の神ポセイドーン(ポセイドン)に説教したくもなったりする。

だが、北海道のポセイドーンは、常に自信満々に「まあ、食ってみな」という余裕に満ちあふれている。JR函館駅から徒歩2分の場所にある『函館朝市 きくよ食堂』もまた、「絶対に美味いだろう」という期待値をはるかに超える激ウマっぷりだったのだ。

・魚市場のど真ん中にある

行ってみたのは『函館朝市本店』だ。その名の通り、海幸(うみさち)テンコモリの魚市場「朝市」のど真ん中に店を構えている。「ここは、東京でいう築地みたいなもんなのかな……」と独り言をつぶやくと、どこからともなく頭にタオルを巻いた魚屋のオッチャンが「そだよ!」と即レスしてくれるほどの、活気あふれる魚市場である。asaithi

函館出身の道産子いわく、東京出身の私のような函館グルメ初心者には、「とりあえずこの店をオススメする」らしい。手頃な価格なのに、失敗はない。とにかく間違いのない名店であり、駅からも近いので「函館開幕」にはもってこいなのだとか。

・プリンセス来店

店の中は、いたって普通の “食堂” といった感じで、気取った雰囲気は一切ナシ。美味そうな予感は、すでにプンプンとしているゾ……と、その時! 店内に飾られている数枚の写真に、私の目は釘付けになった。見覚えのある人物が写っている。

なんとそこには……通称サーヤこと元皇族、旧名「紀宮清子内親王(さやこないしんのう)」、黒田清子さんが『きくよ食堂』に訪問した時の写真が飾られているではないか! これには海の神ポセイドーンも「おーっし!」と気合を入れたに違いない。menukikuyo

・人気No.1『元祖函館 巴(ともえ)丼』を食べてみた

そんなことを考えているうちに、注文しておいた海鮮丼がテーブルの上に鎮座していた。うに・いくら・ほたてが120度の角度で三等分されている、何とも神々しい『元祖函館 巴(ともえ)丼』だ。同店の人気No.1の逸品で、価格は税抜1380円である。kikuyodon1

もう、見た目からして美味い。食べなくてもわかる、「こいつは美味い」と。だが、いざハシを入れ、コンモリとしたウニ部分をパクリと口に入れてみると……ワァーオ! 濃厚ワァーオ! 甘いワァーオ! まるでスイーツのように甘いワァーオ!!kikuyodon2

ポセイドーンも納得の極上ウニに、生臭さなんて一切なかった。「俺はどうだい?」とばかりに待機しているホタテもまた、声に出したいほどのワァーオであり、透き通るような甘さに深く感動。イクラもプチプチでオイC(シー)ですぅ! バブーン。kikuyodon3

聞けば芸能人もよく来るほどの超有名店であり、タイミングによっては行列することもあるのだとか。駅から徒歩2分で市場に行けて、さらにこんなマンモスおいP(ピー)海鮮丼も食べられるとは……函館、おそれいりました。ちなみに、この周辺に、あの朝食ビュッフェが激ウマな『函館国際ホテル』も『ラビスタ函館ベイ』もあるよ!

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 函館朝市 きくよ食堂』函館朝市本店
住所 北海道函館市若松町11番15号
時間 朝5:00~14:00 / 12〜4月は6:00〜13:30
休日 元旦のみ

Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

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