2015年1月に渋谷公会堂での公演を成功させた、ますます勢いに乗るのロックバンド「人間椅子」。活動25周年を迎え、超ベテランの域に達した彼らなのだが、そのサウンドはデビューしたての若手バンドを凌ぐほど研ぎ澄まされている。そんな彼らが盟友「筋肉少女帯」とタッグを組んでコラボシングルをリリースすることとなった! 合体したバンド名「筋肉少女帯人間椅子」、シングルタイトル『地獄のアロハ』である!!
・『地獄のアロハ』発売!
オジサンたちの悪ふざけかと思いきや、サウンドはゴリゴリで余すところなくロック全開! 活動歴20年を超える燻し銀のロックが炸裂しているのである! その発売を記念して、人間椅子のギターボーカル和嶋慎治氏と東京・アメ横と浅草に地獄っぽいアロハシャツを探しに行ってみたぞ!!
・特典から始まった
今回地獄のアロハシャツを探しに出かけるに至ったのは、そもそもこのシングルのタイトルにある。なぜ地獄のアロハになったのだろうか? そこのところを和嶋氏に尋ねると、
和嶋「(CDの)特典から始まったんですよ。アロハシャツを特典にしたら面白いんじゃないかって」
曲がそのきっかけではなく、アロハシャツ特典から始まるとはこの2バンドらしいというか何というか、イタズラっぽい発想である。ちなみにこのフレーズ自体は、大槻ケンヂ氏の発案によるものだとか。
・まだ夏じゃなかった!
さて、アロハシャツを探すべく最初に訪れたのはアメ横である。生鮮食料品から日用雑貨、衣料品まで何でも揃う街である。ここならすぐに地獄のアロハを発見できるのではないか!? そう思ったのだが大事なことを見過ごしていたことが判明。まだ夏じゃない! したがってまだアロハシャツの販売を開始していないお店があったのである。浅はかだった、この企画はいきなり頓挫するのか? と思われたのだが……。
・早速地獄感の強いアロハ発見
品揃え豊富なお店を発見! ここで和嶋氏は所望の品を発見し、早速購入。しかしこの企画、本来は読者プレゼントのための地獄のアロハを購入することになっている。和嶋氏はそのことを一瞬忘れて、自分のアロハを買ってしまったのだ……。気を取り直して、さらに地獄感の強いアロハシャツを発掘し、ここでの捜索は終了した。
・曲作りは部活のノリ!?
それにしても、歴史ある2バンドがスムーズに合作することができたのか気になる。実は曲作りには全員の知恵が盛り込まれているのだとか。和嶋氏によると、
和嶋「『地獄のアロハ』をテーマに全員で曲の断片を持ち寄ったんですよ。それでコンペにしたんだけど、もしかしたらうまくひとつになるんじゃないかと思って、僕が形をまとめました。できるだけ漏れなくみんなのフレーズを採用するようにしてね。最終的にみんなが納得する形になりました」
ちなみにプリプロダクション(簡易的なレコーディング)の段階で曲の形が見え、一週間後にはリハーサルに入っていたそうだ。全員の世代が近いので、息が合い、超特急で形になったそうである。その時の様子を和嶋氏は「部活のノリ」と説明している。う~ん、何となく想像がついてしまう。かなり楽しそうだ。
・さすが浅草!
アロハシャツ捜索はアメ横から浅草へ移動。こちらでは、アメ横よりもさらに和テイストの強い逸品を発見できるのではと期待が高まる。早速最初のお店で激渋な商品を発見! 最初のお店ほど地獄感は強くなかったものの、美しさのなかに破壊的な要素を感じさせる一品である。続くお店で龍の描かれたハンチングを購入して、地獄のアロハを探す旅は終了した。時期違いではあったものの、さすがアメ横・浅草である。地獄感あふれる逸品はたしかに眠っていた。
・1フレーズで曲が締まる
ちなみに今回の作品づくりに当たって、和嶋氏にもっとも印象的だったことを聞くと、大槻氏のアイディアで出たフレーズ「僕らは筋肉少女帯~」という下りに衝撃を受けたそうだ。レコーディング当初、そこの歌詞を残すかどうか気になっていたそうなのだが、その1フレーズがあることで曲が締まり、曲全体に落ち着きが出たと感じたそうである。たしかにこの一言が、このコラボを象徴しているといっても良いだろう。
それにしても、濃い2大バンドによるコラボレーションである。2015年5月13日に作品がリリースされた後に、6月7日には渋谷公会堂での公演も決定している。日本のロック史に残るステージになるに違いないだろう……。
※読者プレゼント
今回、和嶋氏がアメ横・浅草で発掘したアロハシャツ2点、ハンチング1点をプレゼントします。佐藤記者のTwitter(@Foodqueensatou)宛てに「アロハオ~エ! 地獄のアロハくれ!!」と投稿してください。抽選で当選した3名の方だけにメッセージをお送りします。
▼アメ横と浅草で、地獄のアロハシャツを捜索!
▼そして発見した商品がこちら。それぞれ読者の皆さんにプレゼントします
▼着丈はこんな感じ
▼浅草は観光客が多く、記念撮影に苦労した