今回のご相談は、30歳女性から寄せられた、「デートの断り文句」に関するお悩みです。彼氏を誘った際、必ずしもオッケーが貰えるとは限りません。断られるのは仕方ないとして、問題はNGの理由。「急な休日出勤」だったら、まぁ納得できますよね。では、「家の用事」はいかがでしょうか?
・30歳女性からのご相談内容(闘将拉麵女さん)
「先日、彼氏を「今週末会おうよ!」とデートに誘ったとき、「今週末は家の用事があるから会えない」と断られました。彼とは付き合って1年ですが、会話の中にちょくちょく「家の用事」という言葉が出てきます。法事とかだったら納得できるのですが、法事が年に何度もあるとは思えません。
毎回断られるわけではなく、「家の用事」とやらが無い時は、普通に楽しく会っているので、私に会いたくないわけではなく、本当に「家の用事」のようです。私の感覚では、「家の用事」って、そんなにしょっちゅうあるとは思えないのですが……」
・用事が全くない家もあれば、用事まみれの家もある
激しく同意します! というのも筆者自身に、「家の用事」がほとんど無いからです。ほとんど……というよりも、全くないです。18歳で実家を出てかれこれ20年ですが、その間にあった「家の用事」は、せいぜい10年前に催された妹の結婚式1回のみ。それ以外で、「家で○○があるから、必ず顔を出すように」と召集された覚えは一度もございません。
ただしこれは、あくまでも菊池家の場合。闘将拉麵女さんの彼氏さんのご実家は、そうではないのでしょう。用事がしょっちゅうある家に生まれたとしか言いようがありません。
・庭の雑草取りも大事な家族行事!?
一般的に「家の用事」は、「体のいい断り文句」とされています。曖昧なうえに、「それってどんな用事?」と聞きづらい雰囲気を醸し出す言葉ゆえ、ずる休みしたい人にとっては超便利な言葉!
ところがなかには、ガチで「家の用事」がある人も、少なからず存在するようです。法事のようなビッグイベントのみならず、「父方の伯父さんが来るので、顔を出さなければならない」とか、「庭の雑草取りを手伝わなければならない」なども、用事がある家に生まれた人にとっては、欠席できない義務なのです。
「義務」と書きましたが、用事がある家に生まれた人にとっては、「渋々参加する」感覚はなく、参加して当然という感覚。恋人とのデートよりも実家の雑草取りを優先させるのは、愛情の欠如にあらず、彼にとっては太陽が東から昇るのと同じくらい、ごく当たり前なことなのです。
・結婚後はあなたも参加を求められる!?
闘将拉麵女さんは30歳とのこと、ぼちぼち彼との結婚を意識する頃でしょうか? 入籍後はあなたも「家の用事」に参加を求められる可能性がかなり高いことを覚悟しておきましょう。これが、俗に言う価値観の相違ってやつです。どちらが正しくて、どちらが間違っているということではありません。
「ケッ、家の用事って何だよ!」という価値観を越えられるほどの愛情を彼に持てるのか、いま一度振り返る、よい機会です。どうしても価値観の差が埋められなければ、家の用事が全くない人を探すのが無難でしょう。
彼が、用事がある家に生まれた事実は変えられません。考え方を変えたほうがラクですよ。「朝から晩までパチンコしたいから会えない」とか「ピチピチギャルと合コンだから会えない」よりはマシと捉えましょう。
恋愛コラムニスト:菊池美佳子 Twitter / ブログ
イラスト:Rocketnews24.
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