
かつて、アンサーソングというものが流行った時期がある。ある歌に対する返答としてのメッセージを含む歌のことである。先日、新規花粉症患者である むねやけサンデー記者の心の葛藤を描いた、ついに「花粉症になってしまったかもしれない人」あるある50が公開された。
こちらに対するアンサーあるあるがあってもよいのでは。そう考えた花粉症歴20年……僭越(せんえつ)ながら、その道の「ベテラン」を自負するわたくしDEBUNEKOが、今回は「花粉症を極めてしまった人の気持ちあるある」を記してみた。ご新規さんが、新たな一歩を踏み出すきっかけになれば幸いである。
・「花粉症を極めてしまった人の気持ち」あるある50
その01:最悪だ。とにかく最悪だ。
その02:花見もろくに楽しめない。最悪だ。
その03:「花粉よ、おまえは相手を間違えている」と声を大にして言いたい。
その04:「雄しべだか雌しべだか知らないが、私についても受粉はしないのだ」と、声を大にして言いたい。
その05:一方で、「受粉させてたまるか」という気持ちでいっぱい。
その06:「春の主役はおまえたち(スギ)ではない。桜だ。」という気持ちでいっぱい。
その07:まだ寒いうちから春の訪れをいち早く察知するのが自身の粘膜であるという、なんとも切ない現実。
その08:同じ花粉症患者でも、マスク・花粉用メガネ・薬・その他医療行為・食事療法・体質改善に努める……など、完璧に防御しようとする鉄壁ディフェンシブタイプと、意地でも病院に行かない・薬も飲まない、完全な丸腰タイプになぜか別れる。
その09:いずれにしても、完全に症状を抑え込むことはほぼ不可能であり、結局皆泣いている。
その10:仕事にならない。
その11:かといって薬を飲んでも、アレルギー薬は眠くなることが多いため、飲んでも飲まなくても結果的に仕事や生活に支障をきたす。
その12:こんな強い薬に、耐性がついてしまったらどうしよう……とか、中途半端な知識から要らぬ心配を招いたりもする。
その13:そんなこんなの理由により、薬は飲まない。
その14:丸腰タイプはこうして生まれる。
その15:掻いたら負け。
その16:掻けば掻くほど痒くなるという意味のわからない負の連鎖におちいる。
その17:その負の連鎖は、一度おちいったら最後。
その18:頭がおかしくなりそうなくらい痒い。
その19:掻きむしりながら「うおああああああらあああ」と唸ることはしばしば。
その20:「クリリンのことかああああああー‼︎‼︎」という気分。
その21:要するに、声に出さないと気が済まないほど痒い。
その22:非花粉症の人からは、「頭のおかしい人だ」と思われているだろうが、「この気持ちがわかるか……!」という気持ちでいっぱい。
その23:正直つらい。
その24:なんでこんな事になってしまったのか……と、現実を恨む。
その25:花粉も恨む。
その26:朝がつらい。
その27:くしゃみで起床。
その28:嘘みたいだが、朝の壮絶な症状は、まんま「モーニングアタック」というらしい。
その29:目の周りがあっという間にただれる。
その30:顔中痒い。
その31:鼻の下がカッピカピ。
その32:リップクリームは鼻の下にも塗る。
その33:目の周りにも塗る。
その34:それを見られてドン引きされる。
その35:丸腰派は、こんなに症状が酷くても病院に行かない。
その36:それは意地というよりも、単に「すごい混んでそう」だから。
その37:でも結局耐えかねて受診すると、病院の薬の効果にいたく感動する。
その38:なんでもっと早くに行かなかったんだと後悔する。
その39:来年こそ発症前に受診し、万全の対策を打とうと決心する。
その40:でも結局行かない。
その41:花粉症の新規患者に対して妙に優しい気持ちになる。
その42:同時に「それみたことか」と、ちょっとしめしめな気分も否めない。
その43:このご時世、サルだって花粉症なのに、花粉症じゃない人がいるなんて信じられない。
その44:「ヤバイ。ついに花粉症になったくさい」といっておいて、「風邪だったみたい。今はもう大丈夫」← このような発言にはひどくシラけた気分になる。
その45:冷やかしはごめんだ。
その46:「明日は我が身と思うべきだ」というお節介な気持ちでいっぱい。
その47:ローションティシューのありがたみを実感。
その48:ちなみに猫アレルギーなのに猫を飼っている人が花粉症まで発症してしまうと、もう世紀末級に悲惨。
その49:こんなに毎年振り回されているにもかかわらず、花粉に関してはある程度達観したつもりな自負がある。
その50:お花見が楽しみだ。
以上である。花粉症は非常にデリケートな問題だ。とくに非花粉症の人は、感情の伴わない「あー、大変だね〜」や、ちょっとクシャミがでて目が痒いだけで「花粉症かも〜」などと、軽はずみな発言をすると、ただでさえあらゆる刺激に過敏になっている花粉症レンジャーの心を刺激してしまうので要注意だ。
また、新規参入してしまった花粉フレッシュマンの方々は、まだ心の準備ができておらず、現実を受け入れきれていない人も多い。そんな彼らへ取るべき対応は、感情の伴わない「あー、大変だね〜」よりも、そっとローションティシューをプレゼントしてあげてほしい。それが、「優しさ」である。
執筆:DEBUNEKO
Photo:RocketNews24.
▼これが「優しさ」である。
▼GO羽鳥も「おれも花粉症になったくさい」と言っていたので用意したのに……
▼「なんか大丈夫っぽい!」といって
▼「ふわふわ〜! ハンカチみたい!」と感動している。冷やかしはごめんである。
▼ちなみに、「鼻水で薄まった」という含みで薄墨で書いた。
DEBUNEKO




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