Pic1

日本を代表するアニメーター、宮崎駿によるスタジオジブリが生み出した『風の谷のナウシカ』や『もののけ姫』といった作品は、日本のみならず世界中で高い評価を得ている傑作だ。そんな、宮崎ワールドの世界観を体現した三鷹の森ジブリ美術館は、子供だけでなく大人も楽しめる充実したミュージアムとなっている。

そこで、ジブリ・ワールドならではの大人な楽しみ方をひとつ紹介してみたい。美術館に併設された「麦わらぼうし」というカフェには、ジブリ美術館限定のラベルが貼られた「風の谷のビール」が販売されてるのだ。『風の谷のナウシカ』を彷彿とさせるビールとは、一体どんなものなのだろうか!?

・日本ではちょっとしたビール・ブーム!

いきなり余談になってしまうが、皆さんご存知のように日本では今ちょっとしたビール・ブームが巻き起こっている。特定地域の小規模醸造所で限定生産された地域ブランドのビール、いわゆる「地ビール」や「クラフトビール」が大人気なのだ! 

昨年だけでもビール好きの筆者は、ベルギー・ビール・フェスティバルやドイツのビールが楽しめるオクトーバー・フェスト、日本の地ビールを集めたイベントなど、様々なビール・イベントに参加して世界各国のビールに舌鼓を打った。

・こだわりの原料で作られた「風の谷ビール」

なので「風の谷のビール」とは一体なんぞや!? と興味シンシンである。噂のビールのラベルには、風の谷の精と富士山のイラストが描かれ、海外で売られていても日本のビールであることがすぐに分かりそうなデザインだ。宮崎駿の息子にあたる吾朗さんが、風の谷と呼ばれる丹那盆地を訪れ、そのイメージをもとに描いたそうだ。

静岡県の丹那盆地にある観光施設「酪農王国オラッチェ」で作られたというビールには、原料に富士箱根山系の天然水と、地元で栽培された大麦を使用するこだわりよう!

188b

・“風の谷” の名前は偶然だった!

厳選された原料で丹念に醸造されたオーガニック・ビールの味は、深みのあるホップの苦味とほのかな麦芽の甘味が見事にマッチし、香り高い最高のビールに仕上がっている。

「麦わらぼうし」のビール担当者が、“地産地消のものづくり” というコンセプトを気に入り、風の谷ビールをカフェで販売開始することに。ビールそのものの味と魅力に惹かれて採用したところ、たまたま名前に「風の谷」が付いていたのだとか。これはもう、ジブリ美術館で販売される運命だったとしか思えない!!

『風の谷のナウシカ』にちなんで命名されたのかと思いきや、意外な偶然がビールの魅力をさらに増しているような気がする。地ビール・ブームに乗り遅れないためにも、三鷹の森ジブリ美術館を訪れた際は風の谷のビールを飲んで、大人な楽しみ方をしてみてはいかがだろうか。

執筆:Nekolas / Original article by Master Blaster
Photo:Rocketnews24
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]

▼風の谷のビールの動画はこちら

Pic1

▼このラベルは、宮崎吾朗さんが描いたそうだ
428

188

[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]