以前の記事で、「北海道民のソウルフード “ホンコンやきそば” がクセになりそうな独特な味でウマい」とお伝えしたが、その記事を見た北海道在住の読者の方から、「ホンコンやきそばを取り上げて “やきっぺ” を取り上げないのは解せない!」とお叱りをいただいた。
『やきっぺ』だと……? カトちゃんペ的な何ともユーモラスなネーミングだが、調べてみるとホンコンやきそばと同じインスタント焼きそばのようである。そこで『やきっぺ』を購入し、実際に食べてみたのでご報告したい。
・東洋水産が製造、販売
『やきっぺ』を製造・販売するのは、マルちゃんでお馴染みの東洋水産株式会社である。同社は北海道民が愛してやまないカップ焼きそば、やき弁こと「やきそば弁当」も手掛けているから、『やきっぺ』は袋タイプの「やきそば弁当」と考えていいのだろうか?
札幌のスーパーを散策すると、それなりに目立つ位置に『やきっぺ』は置かれていた。筆者が購入したのは5袋入りのタイプで、400円ほどで購入。調べてみると確かに販売エリアは北海道のみとなっており、北海道民のソウルフードであることは間違いないようだ。
・ホンコンやきそばと比べると……
さっそく家に持ち帰り作ってみることに。「ホンコンやきそば」とは違い、作るのにコツはいらないもよう。熱湯で麺をほぐし、いい塩梅で液体ソースを絡めたら、皿に盛り付けふりかけをかければ完成である。見た目は一般的なインスタントやきそばと変わらないが……。
一口食べてみると、うむ、ウマい。普通にウマいインスタント焼きそばである。口当たりは甘めのソースだが、甘ったるくはなく後味はどちらかというと辛口。青のりと紅ショウガがいい仕事をしている。ホンコンやきそばと比べると駄菓子的なケミカルさはなく、食事として利用できるインスタント焼きそばという印象を受けた。
・なぜそこまで愛されているか聞いてみた
ウマいのは間違いないが、なぜそこまで北海道民に愛されているのかは正直わからない……。そこで北海道在住の知人に聞いてみたところ、「昔はホンコンやきそばしかなかったんだけど、突如現れたニュースターが “やきっぺ” で、結構衝撃的だったんだよ」と教えてくれた。
なるほど……。それぞれに違うウマさはあるものの、どちらかというとおやつ的な「ホンコンやきそば」に比べ、先述したように『やきっぺ』は食事としての印象の方が強い。おそらく当時の北海道民にとって『やきっぺ』は、新しい風を運んできたお洒落な味だったのであろう。その印象が今でも根強いているのだと推測される。
先述したように『やきっぺ』は、北海道でしか販売していない。北海道を訪れたら、おみやげなどにいかがだろうか?
参考リンク:東洋水産「やきっぺ」
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼中身は、麺・ソース・ふりかけ、の3種類。
▼作り方は一般的なインスタント焼きそばと同じだ。
▼ウマそう!
▼口当たりは甘めで、紅ショウガと青のりがいい仕事してる!
▼北海道を訪れたら、おみやげにいかがだろうか?