誰にだって一度は経験があるはずである。身に覚えのない内容のメールが届いたことが。ロケット編集長のGO羽鳥が繰り返し記事で注意喚起し、ついに書籍化するまでにいたっら迷惑メールの例があるように、不審なメールはあとを絶たない。
少し前の話になるのだが、2014年7月、私(佐藤)にも身に覚えのないメールが届いた。それは、大人気の「妖怪ウォッチ」を催促する内容だったのである。その内容は次の通りだ。
・佐藤に届いたメール
「久しぶりだな! 東京にDX妖怪ウォッチの新しいやつ売ってないかな?? 松江の方になくてさ ^o^」
・出身地を知っている
どうやら送信者は私が島根県松江市の出身であることを知っているらしい。そのことを繰り返し記事にしているので、ある意味周知の事実といっても良いだろう。それよりも気になるのは「久しぶり」というあいさつだ。
・あいさつで距離を縮める
これはもしかしたら、親しみを演出するための言葉かもしれない。最近は迷惑メールやスパムメールの手口も巧妙になっているらしい。できるだけ少ない文言で、相手を信頼させる手段なのかもしれない。いずれにしても、私はこのメールを受け取った段階で身に覚えのないものであると感じた。
・誰だ!?
肝心の内容は、妖怪ウォッチを手に入れてくれというものらしい。そもそも妖怪ウォッチをよく知らないので、ネットで調べてその実態を把握した次第だ。とはいえ、妖怪ウォッチがわかったところで、根本的に気になることがある。それは、この送信者は誰なのか? ということだ。私は小細工することなく。ストレートに相手に尋ねた。
「ごめん、電話が壊れて、電話帳がめちゃくちゃになったんだけど。恐縮なんだけど、誰だっけ? 本当に申し訳ない」
・信じがたい返事
これはウソではなく、本当に電話が壊れてしまいiPhone に移行したばかりだった。使用頻度の高い番号はきちんと保存されていたのだが、それ以外の番号がおかしなことになってしまった。詮索する意味合いもこめて、上記のように尋ねたのだ。そうしたところ、予測しない答えが返ってきたのである!
・「誰?」という問いかけの返事
「あんたの弟だ!」
なにーーーッ! お前弟だったのか! 弟の頼みを2つ返事で応えられなくてすまない。マジで兄失格だ……。頼りないアニキで本当にごめん。とその場で土下座したい気持ちになった。
皆さん、いざというときのために、家族の電話番号やメールアドレスは端末に登録しておいた方がいいぞ。そこまで連絡を取り合う間柄ではなくても、登録しておかないと家族といえども失礼だし、お互いイヤな気持ちになるから……。
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24.
▼誰からのメールからわからず、正直に「誰?」と尋ねたら……
ダメなアニキですまない……