ロケットニュースを日常的に御覧頂いている読者のみなさんのなかには、もしかしたら海外ドラマの『ブレイキング・バッド』ネタが、頻繁に登場していることにお気づきの人もいるかもしれない。海外ドラマなくして生きていけないほど筋金入りの海外ドラマファンの筆者(私)が、ハマりにハマった作品が本作なのである。
そこで番外編として、メチャくちゃクールな動画を発見したので紹介したいと思う。登場人物のキャラが一発で分かるシーンを、軽快なヒップホップに乗せたリミックス動画なのだが、そのデキにはファンなら思わず唸ってしまうこと間違いナシだ!!
・ニューヨーク在住のミュージシャンによる傑作動画
『ブレイキング・バッド』の傑作リミックス動画は、YouTube チャンネル「placeboing」で見ることができる。どんな人物によって作られたのか気になったので調べてみると、クリス・ロアーさんというニューヨーク在住のミュージシャンによって手掛けられているようだ。
・ヒップホップとキャラの特徴をつかんだシーンが絶妙にブレンド
まずは「Breaking Bad Remix (Seasons1 and 2) 」についてだが、こちらはタイトル通り、シーズン1とシーズン2のシーンが使われている。軽快なヒップホップ調の音楽とキャラの特徴をつかんだシーンが、最っ高にウマイことブレンドされていて、そのマッチ感たるや国宝ものの職人技なのだ!
例えば、ギャングのトゥコがドラッグをキメる時の雄叫び、「タイッ! タイッ! Yeah!!」も絶妙なタイミングで動画にハメ込まれていて、そのセンスの良さに思わずニヤリとさせられる。きっとクリスさん自身も本作の大ファンで、作品を理解しているからこそデキる技なのかもしれない。
・2分の動画に濃いい~キャラがギュウ詰め状態!
そして主人公の化学教師ウォルターが、授業中に発した “Explosion(爆発)” の言葉に合わせて、爆発シーンが組み合わされてたりとエンターテイメント感がテンコ盛り!! もちろん、ウォルターの相棒ジェシーの口癖「Yo Bitch!」も巧妙にサンプリングされている。
またセリフだけでなく、“ベル鳴らしのヘクター” がベルを鳴らす音や、ウォルターの義兄ハンクのオヤジ笑いをリミックスして、登場人物の濃いい~~キャラがギュウ詰め状態! 約2分の動画なのに、見終わった後はフルコースを食べたような満腹感を味わえてしまうのだ。
・音楽はクリスさんのオリジナル
動画に使われている音楽は、クリスさんの手によるオリジナルだ。既成の音楽をDJ風にリミックスした “ありがちな音” とは違う個性がウケたのか、すでに動画の再生回数は200万回を超えている。ビデオがヒットしたおかげで注目を集めた彼には、仕事のオファーがいくつか舞い込み、やりがいのあるプロジェクトに参加できたとのことである。
・シーズン3~5のリミックスも必見!
さらにクリスさんは、シーズン3~5のシーンを集めたリミックス動画「Breaking Bad Remix (Seasons 3-5)」も製作している。前出の動画との違いは、別シーンのセリフをウマいこと組み合わせて会話にしてしまったり、画面を数分割して同時性とストーリー性を持たせているところだろう。こちらも再生回数が360万回に迫る大ヒットとなっている。
それにしても、ドラマの膨大な映像からリミックスに使えるシーンを探し出して、音に合わせていくとは気が遠くなるような作業である。
だが、その甲斐あってネットユーザーからは大好評で、大ヒットドラマ『ウォーキング・デッド』と『ゲーム・オブ・スローンズ』のリミックスも作って欲しい、とのリクエストも寄せられている。クリスさんが手がけた両ドラマのリミックスも、ぜひ見てみたいものだ。
参照元:YouTube[1][2]、placeboing
執筆:Nekolas