40歳を越え、加齢による精液の質低下を懸念した私(佐藤)は、人生初の精子検査を受けることにした。検査の流れについては前編で紹介した通りである。
後編では結果についてお伝えしよう。前編で紹介した私の友人は、検査結果がレクイエムのような状態だったのに対し、私のは祭り! ワッショイ! ワッショイ!! お御輿を担いでいるような祭り状態だったのである!! とりあえず一安心。私の生産工場はストライキを起こしていなかった~……ホッ。
・参考になる数値
私が検査を受けた病院では、もっとも早い時間で検査後2時間で結果を教えてくれる。まず何をもって “正常であるか” ということが大事なのだが、この病院は世界保健機関(WHO)の基準値を参考に教えてくれる。
・量、運動量ともにクリア
その基準となる数値は「下限基準値」といい、意味としては “ギリギリ自然妊娠が可能” といった数値だ。まず精液の量だが、下限基準値は1.5ミリリットルに対して、私は4.8ミリリットル。量的には、まずクリア。次に精子の運動量は、下限基準値40パーセントに対して私は49パーセント。運動量は他の項目に対して、若干数字が低めだがとりあえずクリア。
・濃度と総数、爆発! 祭りじゃ~い!!
次に精子濃度は、下限基準値が1ミリリットル当たり1500万であるのに対して、私は4400万と倍以上。さらに1回に放出される総数は、下限基準値が3900万であるのに対し、私は2億1300万!! ヨッシャー! 5倍近い大差をつけて、下限をはるかに上回ったぞ~ッ!! もしかしたら……と自分でも思っていたが、生産工場の稼動率はかなり高い! ワッショイ! ワッショイ!! と生産に励んでいるようで何よりである!
・問題は質
だが! 問題なのは、 “量だけで良し悪しの判断はできない” ということ。医師によれば、その「質」が重要なのだとか。詳細に調べる場合は、高度な検査で DNA を調べる必要があるのだという。また、精子頭部の形態についても調査が必要なのだとか。今回は時間にゆとりもなかったので、高度検査は見送った。とりあえず、量は問題ないとのことだったので、まず一安心。
・2回以上の検査が好ましい
ちなみに、時間をおいて2回目の検査をした方が良いのだという。というのも、精子検査の結果は変動が出やすく、季節によっても量や質が変わるらしい。病院の先生は、2回以上の検査を受けることを勧めていた。
・メタボは大敵
また内臓脂肪型肥満、いわゆる「メタボ」にも要注意。メタボが影響し、ED(勃起不全)になることもあるそうだ。このことに限らず、年齢を重ねたら食生活にも気をつけた方が良いだろう。なお、健全な精子を生み出すためには、週に2回は放出した方が良いとのことである。
・他人ごとじゃないぞ!
とにかく今回の検査で、私の工場は順調に操業していることがわかった。男性諸君は、他人ごととは思わない方が良いだろう。とくに30代後半から40代に差し掛かった年齢の人は、一度検査してみると良いのではないだろうか。
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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▼検査結果と一緒に頂いた源精液動画
▼右が自然妊娠が可能な下限の数値。左が私の検査結果である。1回の総数は、下限が3900万に対して私は2億1300万
▼観察倍率1000倍の画像