「ココイチ」といえば、言うまでもなくカレーショップである。おいしいカレーを提供してくれる全国チェーンなのだが、実はラーメン店も運営していることをご存知だろうか? 愛知県を中心に全国に7店舗を展開しているのだが、東京・秋葉原にも2014年9月から出店していた。
そのラーメン店とは、カレーラーメンの専門店なのである。オーダーの仕組みはココイチのシステムを踏襲しており、スープの辛さと麺の太さをチョイスすることができる。当然売りはカレーラーメンな訳なのだが、主力メニューに紛れて、おいしい逸品を発見した。それはなんとチャーハンである。14時から提供しているココイチのチャーハンが実にウマイ!
・思ったよりも辛い
秋葉原のお店、「麺屋ここいち うまこくカレーらーめん」は、通常のカレーココイチと同じようなオーダーの仕方をすることができる。スープは普通・ちょい辛・辛口・激辛・超辛の5種類。カレーを頼むような感覚で辛さを選ぶと、思った以上に辛いので注意が必要だ。水分は辛味を増長するということを忘れてはいけない。
・チョイスにムダに悩む
そして麺の太さは、細麵・普通麺・太麺の3種類。スープが良く絡むという理由から、お店では濃厚こくうまのカレーラーメンには、太麺を推奨している。しかし私(記者)は太麺が嫌いなので、今回は細麵をチョイスした。カレーのオーダーならすぐに思いつくのだが、ラーメンとなるとなかなか考えがまとまらない。そこで、今回はメニューにデカデカと掲載されていたタレカツカレーラーメンというものを頼んだ。
・生卵でつけ麺
これは、ソースカツをトッピングしたものだ。お店によると、これには食べ方があるらしい。まず普通にラーメンを食べつつ、別途用意された生卵を使い、つけ麺のようにして食べるそうだ。実際に試してみたところ、そもそもラーメン自体が結構辛い。ちょい辛にしたのだが、これがちょいではなく結構辛かった。そこで生卵につけて食べると、辛味が和らいで食べ易くなったのだ。
・生卵を丼に投入
一通りつけ麺状態を楽しんだ後に、今度はその生卵を丼のなかに入れて食べる。それなら最初から生卵を丼に入れればよいと思ったのだが、メニューではそう指南しているので、それに従った。繰り返しになるがスープは意外に辛い。そして丼表面に油膜が張っていて、アツい上に冷めないので、生卵を入れることでより食べ易くなったのはたしかである。
・ラーメンのシメにライスを投入
そして最後に、一口ライス(50円)をオーダーし、残ったスープに放り込む。一口とはいうものの、本当は一口ではなくご飯茶碗に半分といったところだろうか。これでカレーおじやのようにして食べる。ラーメンのシメにご飯というのも珍しいのだが、これはこれで悪くない。「ココイチ = カレーライス」というイメージを生かした追加オーダーではないだろうか。
・本命はチャーハンだった!
これで一通りおなかいっぱいになったのだが、どうしても気になるメニューがあった。それがチャーハンである。ココイチのチャーハン、どうしても気になる。そこでオーダーしてみると、これが思った以上にしっかりとしている。まず見た目からして、カレー屋でもラーメン屋でもなく、しっかり “中華” しているところに驚いた。食べてみると、米粒がきちんとパラパラになっており、食材の味がしっかり生きている。
侮っていた。おまけ程度のメニューなのだろうと思ったら、これだけでも十分に満足させられるレベルである。ちょっと香味が足りないように感じられたので、もう少しごま油をきかすとさらにおいしくなるのではないかと思った。まさかココイチのチャーハンに衝撃を受けることになるとは。
もしココイチのカレーラーメンを食べる予定の人は、チャーハンもチェックして欲しい。結構侮れないぞ!
・今回訪問した店舗の情報
店名:麺屋ここいち うまこくカレーらーめん 秋葉原店
住所:東京都千代田区神田松永町16番地 内尾松永ビル1階
営業時間:11:00~22:00
定休日:なし
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼ココイチのカレーラーメン屋。オーダーはココイチの仕組みを踏襲しているようだ
▼スープの辛さは5段階。麺の太さは3種類。このほかトッピングを自由に選ぶことができる
▼私は迷いに迷ってタレカツカレーラーメンをオーダー
▼スープはアツい! そのうえ油膜が張ってるので冷めない
▼麺は細麵を選択
▼タレカツはいわゆるソースカツで、結構薄い
▼お店が推奨している食べ方は、生卵でつけ麺
▼そして生卵を丼に入れて麺を食べ終わった後に、一口ライスを追加
▼これを丼に入れて、カレーおじやの完成
▼実はチャーハンもウマかった。ココイチと侮るなかれ