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ゲームも好きなプロレスファンならば、おそらく誰しもが『ファイヤープロレスリング』シリーズは体験したはず。通称ファイプロ。ゲームで表現する「プロレス」に、こだわりまくった名作中の名作シリーズである。

ファイプロの魅力の一つが「リングネーム」であった。完成度に多少のムラはあったものの、イマジネーションをフルに発揮して命名したであろうリングネームから、製作者の深いプロレス愛を感じずにはいられなかったのだ。そんな『ファイプロリングネームあるある50』を今回はお届けしたい。

その01:ファイプロ初期からいるレスラーは、やっぱりしっくりくる。
その02:アントニオ猪木=「ビクトリー武蔵」の安定感。
その03:ジャイアント馬場=「グレート司馬」の安定感。
その04:山本小鉄=「若元一徹」のド安定感。
その05:カール・ゴッチと「カルロス・クラウザー」、どちらも神々しさを感じるから不思議。
その06:その点、ルー・テーズ=「R・J・フェイズ」の “鉄人感” が薄いのは何故なのか?
その07:いわゆる第二世代は、抜群にセンスがいい。
その08:長州力の「ハリケーン力丸」は秀作。“ハリケーン” から連想される革命の風。
その09:天龍源一郎の「サンダー龍」も秀作。“サンダー” の裏に見える昇り龍の影。
その10:藤波辰爾の「ファイター大和」は、藤波の “普通っぽさ” と相まって秀作。
その11:第二世代の天才リングネームは、ジャンボ鶴田の「トミーボンバー」と前田日明の「冴刃明」。
その12:どちらも元ネタ通りの、ハンパないスケール感と圧倒的な強さを感じる。
その13:藤原喜明の「梶原丈」はそれなりだが、『梶原組』は妙にしっくりきた。
その14:第二世代では、何気にグラン浜田の「グラン・マリポーサ」と、阿修羅・原の「ヒットマン源」がいい出来。
その15:忘れちゃいけない、「マスク・ド・パンサー」。もちろんタイガーマスク。
その16:初期の頃は、グレートパンサーだったよね。
その17:第三世代から、評価が分かれてくる。
その18:三沢光晴の「氷川光秀」はそれなりにしっくり来る。
その19:小橋建太の「富樫慶次」、川田利明の「風魔利家」、田上明の「相模朗」も悪くはない。
その20:蝶野正洋の「河野将洋・バイオレンス河野」、橋本真也の「クラッシャー旗本」もそれなりにいい。
その21:馳浩の「伊達弘」と佐々木健介の「ストーム慶介」はかなりいい。
その22:ただ、武藤敬司の「俊藤剣」だけは……! 俊藤剣だけは違うでしょうよッ!!
その23:でもグレート・ムタが「ブレード武者」になるとビシッと来るから不思議だよなぁ。
その24:高田延彦の「真田伸久」は、高田のクリーンさと突き抜けない感じをよく捉えてる。
その25:船木誠勝の「桧垣誠」もなかなかの出来だが、鈴木みのるの「観月みつる」はそれ以上のクオリティ。
その26:ライガーと「カイザー」のフィット感は異常。
その27:エル・サムライの「E・カミカゼ」もいいクオリティ。
その28:それに比べて、小川良成の「野河芳直」、菊地毅の「明智清志」にはポカーン状態。
その29:アレンジが難しかったのか、実名がバッチリ出てくることもある。
その30:木村健吾が「イナズマ謙吾」ってそのままやん。
その31:マサ斉藤が「ゾンビ・マサ」ってそのままやん。
その32:越中詩郎が「サムライ・ジロー」って濁点だけやん。
その33:第四世代からは、ほぼしっくり来なくなるのは何故なのか?
その34:中西学が「高橋衛」? 永田裕志が「阪田祐次郎」? 西村修が「草村徹」?
その35:しっくり来るのは、天山広吉の「バッファロー天本」とケンドー・カシンの「ブシドー・ヤ・シン」だけ。 
その36:TAKAみちのくの「WAKAゆきぐに」、ターザン後藤の「ハンター五条」、ミスター・ポーゴの「マスター・トーゴー」のフィット感をみると、横文字はアレンジしやすいのかな?
その37:ということもあり、外国人選手は秀作だらけ。
その38:スタン・ハンセンの「スター・バイソン」は秀作。ハンセンとバイソン共通の突進力。
その39:ハルク・ホーガンの「アックス・ドゥガン」も秀作。おそらく日本で「ドゥガン」という名前だけなら、実在のプロレスラー「ハクソー・ジム・ドゥガン」より有名。
その40:クラッシャー・バンバン・ビガロの「スマッシャー・ガンガン・ギガス」は天才。もはや芸術品。
その41:それを超えたと思った、ゲーリー・オブライトの「G・O・ブライト」!
その42:ビッグバン・ベイダーの「ヒットマン・セイバー」が、「スター・セイバー」「セイバー」と変わるのを複雑な気持ちで見守る。
その43:ダイナマイト・キッドの「ダイナミック・キッド」は、キッド被りだからちょっと反則。
その44:タイガー・ジェット・シンの「マット・タイガー」もいい出来だけど、タイガーって言っちゃってるんだよな。
その45:アンドレ・ザ・ジャイアントの「ジャイアント・ロシュモフ」もある意味そのまんまなんだけどな。
その46:ホーク・ウォリアー →「ナイト・ブラスター」、アニマル・ウォリアー →「アイアン・ブラスター」、アルティメット・ウォリアー →「アストロ・ブラスター」の流れに震える。
その47:スタイナーブラザーズの「ビッグ・スタミナ」と「スモール・スタミナ」、通称・スタミナブラザーズも素晴らしい完成度。
その48:テリー・ゴディの「ケリー・ボギー」はしっくり来るけど、スティーブ・ウィリアムスの「スティル・ジェームス」は本当にちょっとだけイマイチ。
その49:その陰でジョニー・エースの「ジョン・ピース」がいい出来なのに目立たないのは、実際のリングと同じ。
その50:イベントやるぞぉぉおおーーーーーーーーッ!!!!!!

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
Model:菊タロー