あなたも、私も、その身の内に誰もが抱える「ひ・み・つ」。他人に知られたら社会的に抹殺されてしまうものから、理由はないのになんとなく黙っていることまで、実に様々な秘密が眠っているのが人間という名の小宇宙だ……。

そこで今回は、海外サイト Reddit に寄せられた「知られたらヤバい秘密」を20話ピックアップして紹介したい。誰にも言えないからこそ、「王様の耳はロバの耳!」とこっそり吐き出したくなるのが人間である。実にたくさんの秘密が書き込まれていたぞ!!

その1:女の子として育てられた僕

僕は女の子として育てられた。僕の生みの母は、とっても女の子が欲しかったから、男として生まれた僕を女の子として育てたんだ。母と2人きりの生活だったし、世間との交流も表面的なものだったから、幼い僕は自分を “女” だとずっと思い込んでいた。

その後、女子小学校に通うようになったんだけど、当然周囲は僕を女の子だと思っていた。僕も、将来は胸が大きくなって、性器の形も変わるものだと想像していたっけ。

けれどもある日、先生が間違って僕の服にコーヒーをかけてしまい、汚れた僕の服を着替えさせようとしたことで事態が発覚。先生たちは、僕が男だということに気が付いたんだ。その後、僕は虐待を受けたとして母から引き離されたんだけど、このことは誰にも話していない。

その2:死んだことになっている

過去を全部捨てて、ケニアで暮らしている。生まれ育ったアメリカでは、僕は船の事故で死亡したことになっているんだ。でっち上げた過去と、偽名を使って生活しているよ。

その3:感情がない私

私は、心の無い人間だ。お婆ちゃんやイトコ、友人が死んでもショックじゃないし、涙も出なかった。子供のころから幸せな気持ちになったこともなかった。

中高生のときは、何かに怒っているフリをしていただけ。誰も好きになったことなんかない。トキメキってなに? 私の感じるのは、憂うつと喪失感だけ。でも時々、何も感じないのに涙が出たりする。

ボランティアとかしているから、私のことを優しい人間だと言う人は多いけど、それは間違っている。優しい感情が無いことを隠すために、人助けをしているだけなのに。このことを誰かに話したことはない。

その4:日記を読んで

昔、友人の女の子の家族から、旅行中のネコの世話を頼まれたんだ。もらった合鍵で家に入ってネコの世話をしつつ、僕はその女の子の日記を内緒で読んでしまった。日記には、彼女に関するありとあらゆることが書き込まれていた。そして僕は、その情報をフル活用して彼女と付き合うことに成功。今では、彼女は僕の奥さんになっているよ。

その5:絶望と偶然

かつて、人生に絶望していた時期があった。スーパーでの仕事にも全く意味がないと思えたし、何もかもが上手くいかなくて、何度も自殺未遂を試みた。妻が妊娠したときは、家族のために自分が消えたほうがいいんじゃないかと思った。そして自殺を決意した日、妻から「今、赤ちゃんは果物の梨くらいの大きさをしているのよ」と聞かされたんだ。

僕は笑顔を装いつつも、「自分が赤ちゃんに会うことはないんだ」と内心思いながら家を出た。その日もいつも通りに仕事をして、シフトが終わりかけたときのことだ。目を閉じていた僕の耳元で、誰かが僕の妻の名を大声で2回叫んだ。周りを見回してみると、妻と同じ名前の同僚を呼ぶ声だった。

そして、ふと足元を見てみると、そこには梨がたくさん入った段ボールが置いてあったんだ。妻と赤ちゃんを示すような偶然。僕の目からは涙があふれ、そのまま家に帰ったんだ。偶然に助けられて、僕は今でも家族のために生きている。

その6:高価なケーキ

私は、ウェディングケーキを作る仕事をしている。1つのケーキに何万円もの値段をつけているけれど、実際は100円で買えるホットケーキミックスを使っているの。お客さんは私のケーキに大満足して、「こんなにおいしいケーキは食べたことない」と言ってくれるけど、実は誰でも簡単に作れる味……。デコレーションは頑張っているけれどね。このことは、夫以外の誰も知らないわ。

その7:ウンコを触る

私は20歳の女子ですが、自分のしたウンコを触ります。出した後は、必ず触ります。気持ち悪いって分かっているのに、やめられないんです。

その8:盲目の弟

秘密ではないのですが、思い返すたびに良心が痛む思い出があります。私には盲目の弟がいますが、子供のときは、それが嫌でたまらなかった。周囲の関心は弟ばかりに集まるし、私がお世話をしなければならなかったから。

だから2人きりで外に出かけるときなんかは、わざといなくなったりして弟を困らせたり、宿題を手伝うときも間違った回答を教えては、自分の成績が彼よりも上になるように悪知恵を働かせていました。今では弟も大学生となり、一人暮らしをしています。素晴らしい男性に成長しました。

私も改心して昔の罪を償おうと頑張っているのですが、良心の呵責(かしゃく)に耐えられず、最近、弟に当時のことを謝りました。すると彼は、笑って許してくれて、「昔から良い姉だった」となぐさめてくれたんです。

その9:同性愛

僕は同性愛者で、6年以上関係が続いている恋人もいる。けれども、家族も友人たちも同性愛に反対している人ばかりだから、僕はまだ周囲にカミングアウトできないでいる。ゲイの人々に暴力を振るうような父だから、僕も彼にコテンパンに殴られるだろう。母や姉、友人たちは、同性愛者のことを気持ち悪いと思っているみたいだ。

でも今は、本気で家族に打ち明けることを考えている。もうどうなったっていいから、僕は自由になって、自分の人生を歩きたい。パートナーと養子を引き取る計画だって立てているんだ。

その10:秘密の部屋

2年前、財政的にちょっとヤバかったとき、自宅を売りに出したことがある。無事に買い手がついたんだけど、新しい家主には1点だけ秘密にしていることがあるんだ。それは、私が7年前に作った広大な貯蔵室の存在。入り口は簡単には見つからない場所に隠されているから、誰もその存在に気が付かないでいるよ。今でも僕は、早朝や深夜など人目につかない時間帯に、その貯蔵室を訪れているんだ。

……まだまだ続く。のこり10話は次ページ(その2)へどうぞ!

参照元:Reddit(英語)
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.