1969年(昭和44年)の8月27日、松竹映画「男はつらいよ」の第1作が公開されたことに由来して、8月27日は『寅さんの日』とされている。
「男はつらいよ」の魅力を一言で語るのは難しいが、寅さんが発する独特の言い回しが結果的に名言となり、大きな魅力の一つであったことは間違いない。そこで今日は、寅さんの名言満載の「寅さん日めくりカレンダー」をご紹介したい。
・「男はつらいよ」とは
まず、「男はつらいよ」を知らない人のためにおさらいしておこう。「男はつらいよ」とは、渥美 清(あつみ きよし)さん演じる『寅さん』が主人公の下町人情コメディ映画である。全48作から成り、『一人の俳優が演じたもっとも長い映画シリーズ』として、ギネス認定もされているのだ。
寅さんの出身地である東京は葛飾柴又を中心に、日本全国で物語が展開され、下町出身の寅さんの名調子が大きな魅力の一つであった。そんな寅さんの名言が詰まったのが「男はつらいよ 日めくりカレンダー」である。
・名言の数々
いくつかカレンダーの内容をご紹介しよう。
「人間 金があるからって決して幸せとは言えないよ」
「ああ生まれてきてよかったと思うことが、人間何べんかあるじゃない。そのために人間は生きてるんじゃないかな?」
「恋というものはな、長続きさせるためには、ほどほどに愛するということを覚えなきゃいけない」
という、哲学にも通じるようなものから、
「しょぼたれるなよ。元気出せ、元気」
「いいか、人間誰しも欠点というものがあるんだよ」
「やっぱり、真面目にね、コツコツコツコツやっていけば、いつか芽が出るんだから」
といった当たり前だが味わい深い、真理的なものまで、数々の名言が散りばめられている。寅さんファンでなくても、きっと感じるものがあるはずだ。
・ミラクルが起こることも
私事で恐縮だが、筆者はこの日めくりカレンダーを使って数年になる。玄関に飾ってあるのだが、稀にとんでもないミラクルが起こったりする。旅先から帰り、玄関でふと見ると「あーあ、やっぱり家が一番いいや」と書いてあったときは、鳥肌とともに、寅さんの言葉が身に沁みまくったのだ。
・万年式なので繰り返し使える
「寅さん日めくりカレンダー」の正式な商品名は、『男はつらいよ 万年寅こよみ』という。「万年」というとおり日付だけが入っており、繰り返し使える。裏表両面に、31日分×2の合計62個の名言が印刷されているぞ。インターネットや柴又の寅さん記念館で販売しているので、興味がある人はぜひチェックしてほしい。
こんな世知辛い世の中ですから、どうぞこの日めくりカレンダーで、いっちょ元気を出しておくんなさい!
参考リンク:「男はつらいよ」公式サイト
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼そのとおりです、寅さん。
▼「ほどほどに愛する」か……深い!
▼これは名言。名言中の名言。
▼「真面目にコツコツ頑張ります!」という気になる。
▼背中を押されることも。
▼そのとおり。
▼本当そのとおり。
▼こんなことを言える男に、いつかなりたい。
▼『男はつらいよ 万年寅こよみ』だ!