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2013年12月、これまでのステーキ店の概念を覆す「いきなり! ステーキ」がオープンした。ここは立ち食いでステーキを提供するお店であり、さらにすごいことにお肉を計り売りしているのである。

ユニークなお店として、現在も話題になっているのだが、その姉妹店が2014年6月26日にオープン。その名も「いきなり! カルビ」である。おお! 名前からしてすでにウマそう!! 食べる気満々で早速お店を訪れたのだが……。どうやら、記者(私)の期待値が高すぎたようである

・開店日なのにあまり人がいない?

お店は東京スカイツリー間近の東京・墨田区向島にある。オープン日なので、もしかして行列ができているのではないかと思いながら、開店時間に行くと……。あれ? 全然並んでないし、店前に人がいる気配がない。もしかして日を間違えたかな? と思ったら、ちゃんとオープンしていた。

・初日に関係者

店内に入ると、2組の男性グループとその奥に男性が1人。初日の割りには結構地味な感じがする。席に着いて早速オーダー。まずは手切りの牛タンと特上カルビ。それにビールを頼んで、焼き上がるのを待っていると、その男性グループがスタッフを名指しで呼んでいることに気付いた。どうやら会社の偉いさんたちらしい。初日に会社の重役が来ているのはいかがなものだろうか。客を迎える気がないのか? と思ってしまった。

・肉は中の上

さて、焼き上がったところで、特上カルビにかぶりついた。ウマし! まず肉の見た目が美しく、それだけでほれぼれとしてしまう。赤身とサシのコントラストが見事である。味はその見た目を裏切らないものだった。口に入れると柔らかい甘さを残してフッと消えていく。このカルビが880円とはなかなか良心的である。しかしめちゃくちゃ安いという訳ではない。もっと上質な肉を格安で出すお店は存在する。悪くはないがびっくりするほどではない。

・関係者の会話が……

ゆっくり肉を堪能していると、先の男性グループの会話がイチイチ聞こえてくる。彼らを除けば、一般の客は私ともう一人の男性だけだった。そのため異様に声が聞こえてきてしまうのだ。その会話の内容は決してほめられたものではない。スタッフに対して、「○○さんこれはダメだなあ~」、「もっとこうしないと」。そう言いたい気持ちはわかる。だが、開店初日ですでに一般の客が入っている時間である。どうせ話すのなら、閉店後にしてもらいたかった。

・合格点だと!?

おそらく店舗チェックもかねての試食だったと思うのだが、そういうことは開店前のレセプションでやっておくべきだ。そうでないと、お金を払って注文していることがバカバカしくなってしまう。それだけではなかった、ひとつ大変気になってしまうことを、一人の男性が言ったのである。「ここまでは合格点だな」と。

ちょっと待ってくれ。これ落第点だったらどうするつもりだったのか。合格しているから開店したのではないのか? と思ってしまった。客にも失礼だが、スタッフにも恥ずかしい思いをさせてる気はないのか? そう思わずにはいられなかったのである。関係者のこういう発言は、著しくスタッフのモチベーションを落とすということを、わかって欲しいと思ってしまった。

・完全に合格点にしてから出すべき

いきなり! ステーキはコンセプトから秀逸であり、見事な店作りだったと思う。しかしいきなり! カルビは特別なものが何もない。オープン直後に期待をして行った客の前でダメ出しをするレベルの適当な店では続かないということぐらい、分かっていると思っていたのだが……。

・今回訪問した店舗の詳細

店名 いきなり! カルビ
住所 東京都墨田区向島3-44-4
営業時間 17:00~23:00

Report: 佐藤英典
Photo: Rocketnews24

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